新しい職場で、運命の出会いが訪れた。

ある日、彼(彼女)が笑顔で挨拶をしてくれた。
――その瞬間、胸の奥で何かが弾けた。

ひとめ惚れ。
そして、きっと相手も同じだったのだと思う。

出会ってから私たちは自然と惹かれ合い、
距離はみるみる縮まっていった。

ある日、ふと手と手が触れた瞬間――
電流のような衝撃が体を走った。
「この人とは深い縁がある」
そう確信できるほどの感覚だった。


私はもっと彼(彼女)を知りたくて、
勇気を出して距離を縮めようとした。
彼(彼女)も嬉しそうに見えた。

ところが、
翌日から突然、相手は私を避けるようになった。

理由が分からないまま、ただ苦しい日々が始まった。


数ヶ月後。
また少しずつ距離が戻り始めた頃、
私は思いきってデートに誘った。

けれどその瞬間、
相手はまた私から離れていってしまった。


離れれば離れるほど、
忘れようとすればするほど、

想いはなぜか深まっていく。

会えないのに、終われない。
離れているのに、離れられない。

――これが「ツインレイのサイレント」なのだと、
後になって私は知ることになる。


(続く)