今日は、花まつりお釈迦様の誕生日です。
「花まつり」は、お釈迦様の誕生をお祝いする行事です。
仏教の寺院の境内に、お釈迦様が生まれた場所ルンビニの花園を
あらわした花御堂がつくられます。花御堂の水盤にはお釈迦様の
立像を安置。参加者はお釈迦様の頭上にひしゃくで甘茶を注いで
拝みます。お釈迦様が生まれたときに、天から九頭の龍が清浄の水
を注ぎかけた伝説によるものだそうです。
そして、お釈迦様が右手を人差し指を上に、
左手の人差し指を下に向けてたっておられるのは、
「天上天下唯我独尊」という 有名な言葉を
表されています。
天上天下てんじょうてんげ とは、宇宙全体を表され、
唯我独尊ゆいがどくそん とは、尊い一人であります。
この世で、自分は尊い一人他にはいない一人である
尊い命 尊い存在であるということ。
決して、自分が一番偉い人であるとかそういう
傲慢な言葉ではなく、皆自分という存在を大切に
思うということなのです。
自分が大事だから、他人を押しのけて、
勝手なことをしていいとかではなく、
自分も大切な存在であるから、他人も大切な存在である、
という尊重し合える尊さであると思います。
「どうせ自分なんて・・・」と、投げやりになることも
ありますが、そんな自分も尊い存在としてこの世に
命を授けていただいていると思うと、
「命」という実相に感謝の思いが湧いてきます。
花まつりとは、あらためて自分の存在に感謝する日、
であるとも言えますね。