市民の皆さんと一緒に学びを重ねていく会「夢フォーラム各務原」

 

第二回の講演会は 教えてぴーふぁす先生 

三井水源地から高濃度の有機フッ素化合物が検出された問題を考える

 

講師は京都大学 医学研究科准教授 原田浩二先生 

PFASの研究の第一人者としてテレビ等で取材されている先生です!

午前、午後の2会場あわせ 約150名の参加者があり、皆さんの関心の高さを感じました。

 

 

有機フッ素化合物PFASとは何か?から、汚染の現状と課題についてまで、とても分かりやすく丁寧にお話をしていただきました。

 

有機フッ素化合物とは

天然の有機物、炭素には普通は水素がつきます。

それがフッ素に置き換わったものが有機フッ素化合物。

これは人間が作った人工的なもの

 

物を作ったら、長持ちした方がいいですよね。

フッ素がたくさんつくと、熱や光に強くて壊れにくい

でもいつまでも残るという特徴があります。

 

PFASとは人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で、少なくても4700くらいあります。

その中で、問題があると言われているのがPFOAPFOS

 

熱に強く、水や油などの液体をはじくなど様々な効果があり半導体・包装紙・防水服・化粧品など、身近な製品に使われ、暮らしや産業の様々な場面で活用されています。

 

 

1940年代に3M社によって開発

60年間、ずっと使い続けてきた3M社が2000年5月にPFOAとPFOSの生産を廃止すると発表。

理由は、PFASの性質である環境残留性により各地で深刻な地下水や土壌汚染が継続しており健康被害が懸念され、とても利益を上げていたけど自ら生産を止める。

 

原田先生たちは2002年から全国の大きめの川で、水の調査を始める。

すると どこからでもPFASは検出される。

それだけ長い年月、身近なものとして使われてきたということ。

 

その中で特徴的なこと 

どうもPFOAは関西が高い 東京の方はPFOSがやや高い。

では、どこから流れてくるのかを調査。

 

多摩川での調査。

それぞれの下水処理場を辿っていくと横田基地がある。

泡消火器を使っている場所航空関連施設付近はPFOSの汚染の可能性が高い。

 

 

関西はなぜPFOAが高かったのか。

上流を辿っていくとフッ素樹脂の製造工場(ダイキン)があった。

2010年から2012年ごろまでに利用をやめ排出を止める。

それによって下水処理場から出る水の濃度は下がるが、近郊の地下水はかなり汚染が広がり高濃度で残ったまま。

排水を止めても、地下水汚染の濃度が下がるまでにはかなり時間がかかる。

 

汚染された水を飲むと、なかなか人間の体から出ていかないので、血中濃度も高くなる。

とういことで全国で血液検査を実施されたそうです。

どこの地域の人の血液からもPFAS検出。

水道水から高濃度検出地域の方の血中濃度が高い。

企業が使うのをやめて、身の回りから減れば、暴露が減ることを調査結果に基づいて説明。

 

健康への影響について

化学物質は一定の量を超えると体に影響があります。

発がん性物質と言われていますが、全ての癌ではない。

一部の癌の確立が増えると言われていいる。

 

健康被害健康リスク違い     

 

 

汚染された水を飲むと、必ず癌になるとか、すぐに病気になるとかそういう健康被害は今の摂取量ではなさそうです。

ただリスクはある。リスクとは確率です。

アメリカのデュポン、フッ素樹脂作っていた会社。

その地域の裁判で約10万人の健康調査。(それ以外の調査も含め) 

調査研究の結果、腎臓癌、精巣癌、コレストロールの増加、潰瘍性大腸炎、妊婦高血圧症候群、低体重児、甲状腺、ワクチン接種後の抗体価の関連があることが分かってきた。

 

 

血中濃度の高い人たちが、そういった病気の症状が増えているということが、研究で明らかになっている。

つまり、今健康被害はなくても、健康被害のリスクがあるということ。

 

土壌汚染について

 

水に溶けやすいPFASは地下水に溜まりやすい

PFASは分解しにくく、ゆっくり流れるため無くなるのに時間がかかり、周辺への汚染が広がる。

 

 

沖縄基地周辺はPFOS濃度が高く、泡消火剤に含まれるPFHxSも高い。

横田基地周辺も同じ。

豊山町も県営名古屋空港があり同様の結果。

土壌から染み込んだ地下水の流れは決まってくるので、だいたい原因が特定できてくる事例を聞く。

 

ここから各務原市の話。

 

 

だいたい岐阜基地に近い方が高い。

高い濃度は西側に位置している。特に三井東高い。

地下水は東から西に流れている。

水道水中のPFASについて、各務原ではPFOAとPFOSの検査しかされていません。(国の指示)

原田先生に事前に各務原市の水を送り京都大学で分析をしていただきました。

その結果、泡消火剤に含まれるPFHxSが高いことがわかった。

多摩や沖縄と同様の傾向だと言われました。

 

 

どうすればいいのか。対策について

行政は活性炭導入が大切。PFOSかなり効果はある。

半減期長く除去に時間がかかるから、発生源を突きとめて止めることが一番大切。

 

個人としては、浄水器。

高価なものじゃなくていい。

大切なことは、カートリッジ交換を定期的に行うこと。

あとは買い物。表示をみてPFAS含む日用品を避ける

 

 

今は、暫定目標値。目標なんです。

今後は50ng/Lでいいのか? ほかのPFASはいいのか?を検討していく。

海外はもっと厳しくなってきている。

限りなく0を目指し、アメリカは4ng/Lが水道基準となる流れ。

 

 

PFAS汚染はこれからもっと分かってくる。

水以外の土壌、食品、日用品の影響も考え、

私たちが買い物を選ぶことで企業が変わってくる。

 

PFASの歴史、日本と世界の動向

いかに私たちの日常に溢れているか

人体への影響

すべて事実に基づき、とても分かりやすくお話をして下さいました。

やみくもに恐れないために、正しく学ぶこと

専門家から学ぶことの大切を感じた1日でした。

市職員や他の議員とも一緒に聞きたかったです。

市長、副市長、水道や環境の部長や課長にチラシを届け、一緒に勉強しましょうとお誘いしたけれど、残念ながら来てもらえませんでした。

動画配信しましたので、是非ご覧ください。

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