クッチと一反木綿無視無視は、長いトンネルを抜けると、目の前に広がる景色に言葉を失った。

眼前には、大小様々なドットで構成された、まるでモザイク画のような街が広がっていた。


よく見ると、そのドットは全てゼロと1でできている。街全体が、まるで巨大なコンピュータプログラムのように、息を吐くように変化している。

ピラミッドの隣にはベルサイユ宮殿が建ち、その隣にはサファリが広がる。まるで東武ワールドスクウェアのような、現実ではあり得ない光景が目の前に広がっていた。

しかし、その光景は一瞬と留まらず、猛スピードで変化していく。街全体が、まるで検索エンジンで検索をかけられているかのように、目まぐるしく姿を変えていく。

クッチと一反木綿無視無視は、圧倒的な光景に言葉を失い、辺りを見回す。

クッチは目を見張って、「すごい... ここはどこなのかしら?」と一反木綿無視無視を見た。

一反木綿無視無視は、首をかしげながら、「わからない... こんな場所は、見たことがない。まぁ、それがパラレルワールドって事?」

と言って考え込んでから「嗚呼、パラレルワールドはやっぱり私たちの近くにあるんですよ!」と、手を打った。

クッチは頭を???しながら「どー言う事?」と聞くのがやっとだった。一反木綿無視無視は

つまり、ここは割り切れない数字の世界。ほら、円周率って割り切れなくっとも問題ないって、

捨てられるでしょう? あの数字の世界でパラレルワールドは構成されているんですよ!


クッチは頭を掻きむしりながら「どー言う事?」と言うのがいっぱいおっぱいだった。

続く。