幻冬舎

とある巴里で興行中のサーカス団と、そこに成行きで世話になることになった主人公
ただ実は、主人公は成行きではなく、同居することになった青年を騙す仕事を請け負っており…
というお話ですが、ノリとしては軽い日常的ミステリ

もう少し長ければ、もっと深く騙すという葛藤と、主人公と青年の交流や信頼するまでのやり取りを深くかけたのでしょうが、文字数少なめ行間大きめな文庫なので、どうも上滑りがしてしまっています。
色々理屈をつけても、主人公は勝手な罪悪感だけでそれを償う何かをした訳でなし、一応今回決着はしたけれど、その後の対策を何かした訳でないので、今後もいい手駒になるしかなさそうだし。

辺に二人の間をそれなりに理屈づけようとせず、たまたま相部屋になったら気があった二人が相棒となって、事件を片付ける前半部のようなノリで全部通した方が、面白かった気がします。
(シリーズとして続いて、もう少し長かったら後半の終わり方もありかと思うのですが)

すごくあっさり読めて、事件譚はあったけど彩り的で、ちょっと期待していたものとは違うなあと思ってしまったのが、軽く感じてしまった理由かもしれません