WhoAmITourには21日の夕方に赴きました。
慎吾くんのライブ時間中なら比較的空いているのではとの狙いは的中、
並ぶことなくゆっくりと香取慎吾と向き合うことができました。
といっても、くろうさぎには慎吾ちゃんが見えたけど、
途中からはひとりのアーティストの作品として鑑賞していた。
香取慎吾を忘れて、純粋に作品を鑑賞していた感じかな。

以下、細かな鑑賞の感想を。



青ルートだったので、
いきなりくろうさぎのスケッチと対面。
スッキリでちらっと映っているのを見たとき、
本物を受け止めきれるか不安だったけど、
すごく冷静に観られたと思う。

あの言葉たちのようなことを思う時は私にだってある。
ましてや慎吾くんのように、
子供のころから大人の世界で生きていたり、
多忙で寝る暇もなかったり、
いろんな責任を背負わされたり。
抱いて当たり前の感情だよねって。
ただ、私もあんなふうに書きなぐることはあるけど、
書いたら破って捨ててしまう。
それを何年も取っておいて人に見せるというのが、
アーティストだからなのか、
常に人の目の中で生きてきたp.b.iだからなのか。

一番印象に残った作品が割と最初の方にあった。
図録のNoでいうと047。
図録の色よりももっと明るい色あいで記憶していたけど、
言葉にするなら「世紀末」とか「白昼夢」っていうのかな。
おどろおどろしいものを感じながらも目をそらせなかった作品だったけど、
図録にある本人のコメントを読むと、
「何も考えずに描いたアートを楽しめていると感じられる作品」というんだから、
やっぱりヤバイ奴だなと思ったわけで。

闇のエリアはひとつひとつ作品を鑑賞できる展示スタイルで、
暗闇のなかだと作品に没頭できるし、
好きな作品が闇エリアの方が多いこともあって、
闇エリアの居心地がよかったな~。

WOMANの原画が大きくて迫力があることに驚いた。
特にDistanceや愛Love。
だからこそ、不要不急の覇気のなさがすごく異質。
ヤンチェのアートならRETROやCHANCEが好き。
百年のfuuu.の灯りもとても素敵だった。

自画像はとても悲しげ。
本人がUFOだといっている作品は、
目を閉じて泣いている人のまぶたのよう。
青と黄色のウクライナカラーだったからかな。

福鼻は猟奇的で見た瞬間「おわっ」と声を出してしまった。
殺人鬼がコレクションしているよう。
サスペンスドラマの見過ぎ?

そして最後にくろうさぎに見送られ光のエリアへ。
光の作品だとフリーダムガムガンネンだなぁ。
慎吾くんの驚異的な体力、集中力、持続力、瞬発力を感じる作品。

一笑懸命は「やっと会えたね」という感じ。
SDの「朝4時の僕の」で語っていた作品で、
シャッフルビストロでお披露目されて、
ヤンチェのために再構築されたんだけど、
「この絵をもし君に観てもらうチャンスがあって、ココに書いたことを君が覚えていたら~」
と言っていた慎吾くん。
あれからずっとこの絵に会いたかったから。

WHOAMIはいろんな技法を使って描いたとYouTubeでもいっていたけど、
本当にそうだね。
それは自分もいろいろな顔を持つからなのかな。
満足する一歩手前はどんな状態だったんだろう。
どこを書き足して完成になったのかも気になったな。

光のエリアは作品が至る所にあって四方八方から視線を浴びている感じ。
闇でじっくり対峙した疲れと移動の疲れも相まって消耗していたので、
ちょっと休憩してからもう1回観ようと思いお茶していたら、
ライブ終わりの皆さまが到着し行列を作っていたので断念。
図録のコメントを読むともう1回、2回3回と観たくなるし、
構成にも目を向けて鑑賞したかったなー。

この個展鑑賞を経て「香取慎吾は何者なのか?」と問われたら、
「マグマのように湧き出るエネルギーをもつ人」かな。
次から次へと多種多様の作品を生み出すエネルギーを持つ人。
YouTubeで「絵を壊したくなる」といっていたし、
NEWYORKの写真の絵に黒い絵の具を投げつける映像もあったけど、
実際にみると「なんでこんなことするの?」って思ったんだよね。
自分でもコントロールができないエネルギーがあるんじゃないか。
だから、そのエネルギーをぶつけるアートがあってよかったなと思う。

そして、そのエネルギーはステージでスポットライトを浴びたり、
さまざまな才能あふれる方とお仕事したり、
ファンからの重い愛に応えたり、
そんなエンターテイメントのお仕事によって、
生み出されるものなのかなぁ。
と、ライブを観て思ったり。

私が鑑賞中もいわゆる慎吾ちゃんファンとは違うだろう、
男性やお子様たちもいました。
お子様がある作品に向かって「これ好き」って言っているのが、
とても嬉しかったなぁ。
渋谷は盛況だったようでよかったね。
全国巡回でもたくさんの方にみてもらえますように。

慎吾くんの才能と叶えた夢にたくさん触れた充実した2泊3日の旅。
タイミングよく、
みんなのアイドル・くろうさぎたちを連れ帰ることもできました。
1~2日ズレていたら悪天候で行けなかっただろうとも思うと、
あらゆることに感謝です。
この思い出を胸に、今年も応援していくよ!