『BabelⅣ 言葉を乱せし旅の終わり』(古宮九時 作)読了。
長かった雫ちゃんの旅もついに終わりました。
異世界転移のお話は、最後に元の世界に帰るか否かがポイントだと思っているのですが、今作のラストはとても雫ちゃんらしいなと思いました。果たしてどちらの選択をしたのか気になる方は、ぜひ1巻から読んでいただければ!
最初は、雫ちゃんが持ってきた言葉のせいで事件が起きる、または事件の解決になるのかと思っていたのですが、そうではなく、”言葉の在り方”と言えばいいんでしょうか、そちらが鍵になっていたので着眼点が面白いなと思いました。
最後、雫ちゃんが周囲の人と言葉が通じなくなったところは切なく、手紙の部分はぼろ泣きしてしまいました。
ファンタジーとしても、言語を取り扱った読み物としても、主人公の成長譚としてもとても面白かったです。