なぜ福井かというと、結構穴場で見所もあると思ったから。
やっぱ、混むの、ヤやん。
こうやって、「御廊下橋」から福井市の街を臨むと、福井の歴史と近代化を同時に感じるわけよ。
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68万石を拝領してたわけだから、それに相応しい居城にしようとしたわけ。天守台には姫路城天守閣に匹敵する高さの天守閣がそびえたんだよね。でも当人は城が完成するかしないかのタイミングで34歳の若さで死去。まあ、ギリ、天守閣は見れたんじゃないかな。ま、武将のロマンよ、ロマン。
で、天守台の側にあるこの井戸よ。
名は「福ノ井」。
そう。福井という地名の由来になってるとされる井戸。福井市の市章もこの井戸に因んだもの。
今では、こうして屋形と滑車式の釣瓶(つるべ)が復元されて、井戸汲みができる。凄くね?
これが「福ノ井」の中。写真じゃ伝わらないけど、深さ5mだから結構怖い。そんな中で水で満たされた桶を引き上げるわけだから、怖いの重いのって。昔の人はこの井戸汲みを普通にやってたんだよ。前腕筋群とか上腕筋群とか三角筋とか、結構ヤバかったかも知れない。今じゃ蛇口ひねるだけだからね。人生初の井戸汲みだったけど、何かキたね。これはオススメよ。ただ、親子で一緒にやる時はお子さんが落ちないようくれぐれもご注意を。自分も落ちないように。
左がフクイラプトルで右が「フクイサウルス」ね。
このフクイラプトル、映画ジュラシックパークでお馴染みの「デイノニクス」(作中ではラプトルと呼ばれ、知能が高く狡猾でニ体一組で人間を襲うやつ)と同じ中型のテタヌラ類なんだけど、デイノニクスより更に一回り大きく、その全長は4.2m。
あのデイノニクスのでかいバージョンみたいなのが、これもまたゴロゴロいたわけ。もうマジ、ヤバ過ぎっしょ。福井。
これは「若廣」という焼き鯖寿司の老舗の鯖寿司(生タイプ)。
福井と言えばやっぱ、鯖。
昔、若狭湾で獲れた鯖を行商人が担いで山を登り降りして京に運んだ事で、京の都の食文化が支えられてたわけさ。だから、鯖の流通は非常に重要で、その陸送ルートはことごとく「鯖街道」と呼ばれてたわけ。つーわけで、鯖=若狭湾となり、福井名物も「焼き鯖寿司」になったという一連の流れよ。
これぞ、鯖寿司。
これぞ、福井。
これぞ、一本1566円(税込)。
そして福井市と言えば、路面電車。福井鉄道福武線。
併用軌道の路線距離は3.4kmだけど、市中心部を走るそれはかなりの存在感がある。生活の足、集客要素である事は間違いない。
んで、その時は、ただ撮るだけのつもりで福井駅の停留所に来たんだけど、いきなり出くわしたのが、今年3月末に運用開始したばっかの最新式のF2000形。
乗りたかったけど、他にスケジュールがあったから、そん時は乗れなかったんだよね。無理して乗っときゃ良かったかな。これが来る確率、低いだろうし。
これは現在定番の880形。
かつて岐阜を走っていた車両。
何でも2021年東洋電機製造によって、PGセンサレス制御のVVVFインバータに変更され、主電動機も自己通風方式の三相かご形誘導電動機に変更されたらしい。ま、そこまでは分かるんだけど、凄いのは、従来のSME式直通ブレーキシステムを変更する事なく、回生ブレーキを実現させてるって事。
え?どうやってって?
確かに、それだと空気ブレーキと回生ブレーキの自動協調は無理よ。東洋電機技報によれば、運転士の独立したマスコン操作を介してそれに近い事を可能にしているとの事。マスコン操作(左手)で回生ブレーキ力を発生させつつ、インバーターが停止直前で回生ブレーキを絞り運転台の回生表示灯を点滅させることにより,運転士に空気ブレーキ(右手)の補足を促すシステム。それで電空協調を実現してるわけ。要は、改造コストを大幅に抑えつつ回生ブレーキを実現してるわけ。やばくない?
丸い貫通扉がおしゃれでアットホームな雰囲気を醸し出している。
テンションあがるわ~。
もう、あげ、あげ。
つー訳で、あがると言えば…
豚カツ!
そう。福井に来たのであれば、やはり、ヨーロッパ軒の「ソースカツ丼」を外すわけにはいかない。やはり、福井に来たなら、これを食べずして帰れない。
ここは、ヨーロッパ軒総本店。ソースカツ丼の発祥の店。当然、数多くの有名人も来店してて、壁がサイン色紙で埋め尽くされている店。
さすがソースカツ丼。さすが総本店。さすがGW。
ヨーロッパ軒は福井市内でも全11店舗あり、並ばずに入れる店舗もいくつもあったと思うが、やっぱ、GWだったら並ばなきゃあいけない。1時間2時間は並ばなきゃあGWじゃない。500円のクレープで30分は並ばんといかんよ。4分間のジェットコースターだったら2時間は並べ。1000円のソースカツ丼だったら1時間半は最低並べ。並んだ先に喜びがある。それがGWやろ。と己に言い聞かせ並んださ。
よく、白米にソースをかけて「ソースご飯」にしてかき込む人いるじゃん。その「ソースご飯」の究極型がヨーロッパ軒のソースカツ丼。白米に最高に合うソースなわけ。で、その中でも更に究極型がこの総本店のソースカツ丼。総本店だけの特典なのか、右側に追加のソースが付いてくる。既にソースカツ丼には必要分のソースがかかっているが、通はこれも喜んで使い切るという寸法。まず、ソースカツを左半分にどかして、白米だけになった右半分にソースを流し込む。そして、まず、「ソースご飯」を楽しむ。何ならソースカツを一旦全部どんぶりの蓋に移して「ソースご飯」と「ソースカツ」を分離させても良し。あぁそろそろご飯と豚カツ一緒に食いたいなと思ったら本来のカツ丼のように食べれば良い。食べ方は自由。逆に追加ソースを全く使わず、「揚げ物乗せご飯」の感覚で食べるもよし。衣、肉が絶品なんで、そっち方向でもかなりのトコまで到達できる。「ソースご飯」好き、「揚げ物乗せご飯」好き、「豚カツ」好き、「カツ丼」好きの欲望を満たすのが、ヨーロッパ軒総本店のソースカツ丼なわけ。
常に行列ができる本店のみそかつとは如何に?食べてみれば行列の理由が分かるかも、という事で食べました。やはり、本店はスタッフも多いし、熟練の人の集まりという感じで、いつもに増して揚げ方、食感が良かったような。でも、それ以上に驚いたのが、本店は、何とご飯のおかわりが無料!矢場とんでご飯おかわり自由なんて最強でしょ。行列の理由はまさしくこれ。もう、納得。
ヨーロッパ軒も矢場とんも本店には特典サービスがあり、それ故に行列ができるっていう事やね。
んで、ヨーロッパ軒のソースカツ丼と、矢場とんのみそかつ丼の勝負という事だけど、比較しようがなかったというのが結論。矢場とんのみそかつ丼を食べた事で、「ソースカツ丼脳」が解除されたわけでなく、むしろ「みそかつ丼脳」のボタンが新たに押されただけやった。
で、よくよく考えたら、
福井はホント、キてた。
穴場だと思ってたら、結構都会で、普通に人多いし。
三重県もリニアが開業する時、そうなるんかな?
つーか、
それいつになるんやろ。