最近というか先月からアルバイトを再開したり日課のWOWに励んだりして元気です。ゲームを初めてから一番最初に辞書を引いた英単語がslainだったのも今は良い思い出。

 

 WOWが日常に入り込んだ当初はBFAだったので「ざんだらーふぉーえばっ」を合言葉のように唱えたり、タランジ王女がティーンのプリンセスだと知りザンダラー民化が加速したり、オーグリマーで梅田駅を思い出したりしました。

 

 種族ジョークでツボったのをうろ覚えのへっぽこ和訳で置いておきます。

・エルフ「えっ何聞こえなかった」

・ザンダラリトロル「オークってあの口からちょっと覗いてる小さい歯を牙って呼んでるの?超かわいい」

・ウォーゲン「あのう……失礼ですが……あなたの後ろの方を嗅がせてもらってもいいでしょうか?」

・ウォーゲン「んんん??(くんくん)これって……(フンフン)もしかして……ベーコン?(スンスン)……ねえちょっと……匂いが……(フンスフンス)……ベーコンの匂いしない?!ベーコン!!誰か、ベーコン?!!(フンフンフン)……ああ!これベーコンね!(スンスンスンスン)ベーコン!!!誰かベーコン!!!どこ!!!!」

アンデッド「これ本物よ!私のじゃないけど本物!」

アンデッド「何かにおうわ」

 

 ウォーゲンのベーコンに対する情熱はプライスレス。

 

(WOW歴が浅いのでネタバレかどうかわからないですがシャドウランズ未プレイの方は気をつけて↓)

 

 それにしてもアーデンウィールドやバスティオンのビジュアルは実に美しいですね。ローディング画面で見られるキービジュアルの左側、レディースの方ですね。右側は……ボーイズのワクワクが詰まっていますね(白目)。いやいや、レヴェンドレスのゴシックっぷりやマルドラクサスの荒廃感もすばらしいです。マルドラクサスのキノコエリアは一服の清涼剤。

 

 キリアンの方々に空輸していただくたびに、あのペットボトルやごみ袋のような気さくな持ち方に笑いがこみ上げます。いつもズームして見てしまいますが、タウレンだと格別にぬいぐるみ感があふれ出ていてちょっとシュール。だがそこがいい。

 

 今回コヴナントはナイトフェイ。あの劇場でのイセラのリアクションはきっとファンサービスで、歴代の拡張をプレイしてきた人にとっては抱腹絶倒かつ厚手のハンカチの手放せないお芝居だったのだろうと新参の私は想像しますが実際どうなんでしょうか。


 そして先日シャドウランズのキャンペーンクエストが一段落してしまったので、つい昨日あたりからPVPを始めたりするなどしていました。トロッコとかマインの争奪とかも含めて何ステージか入りましたが、今のところ一番おもしろかったのは何ていうのか忘れましたがシンプルに陣地取りするやつでした。交戦地帯でありとあらゆるスペルが飛び交うしっちゃかめっちゃか感に笑いしか出ない。メレーDPSとかタンクの人が見ているであろう画面を想像すると草。

 

 私はレンジDPSなので遠くから隠れてチマチマやるんですが、雑魚プレイヤーなので一度見つかったら死ぬしかない。激戦区周辺を周回してレンジDPSを狩る系の人なんかはなかなかアサシンじみた挙動で、誰かがこちらに跳んできたと思ったらもう墓場にいたりする。

 

……

 
 コロナ前にいたバイト先のうちのふたつに先月から顔を出すようになり、どちらも(とはいえ最近は一方に偏りはじめたんですが)ホテルの朝食ホールなので基本的に片づけや補充で歩き回っているうちに終わります。目指せ忍者。
 
 チェコ語も英語もおぼつかないうえビビりなのであまり人に話しかけず、サービス業の経験が浅くケアレスミスもあり、決して美人でもない私にあえて声をかけてくれるのは、これらとは別の何かが彼らにとっては大事な要素なんだろう、それが何かはわからんけどな(白目)……とぼちぼちと通っています。
 
 予想できる最大の理由は、私はたまたまこの夏に休暇(たいていの人は週単位でとる)の予定がない点くらいなんですけど。暇?採用!
 
 秋には他のレギュラーの人たちが戻ってくるから辞めることになるのかな~それともロックダウンしなければクリスマスで人が増えて続けることになるのかな~
 
 一緒に働く周りの人たちとのコミュニケーションは主にチェコ語なのですが、私がどれくらいできてどれくらいできないかのラインを彼らの方で察して私と話してくれるので、本当にサービス精神の人たちなんだなぁ……とありがたく思いつつ、あれこれと習う次第であります。
 
 また、私の健康上の問題で多少なりともアルバイトが原因で何かあればUgínekがお怒りになるので、最近は自分自身のことを少しはよく考えるようになりました。自己肯定感は大事。長くなるので端折りますが、コロナ前はアルバイト先のひとつのため私たちはしばしば口論をし、私はそれを繰り返したくないと思っています。
 
 それはそれとしても異国でのアルバイト自体は私にとってとても良い経験だったので、機会を与えてくださったりそこで関わったすべての人たちに感謝していますし、これからも事業が順調に、そして成功するようにと遠くから祈るばかりです。
 
 どこでもコロナを境に環境が変わったのを、私にとってもひとつの区切りとすることにしました。そもそもUgínekは私がチェコに来た当初から家で好きなことをしていていいと常々言ってくれているのでその言葉に甘えつつ、時々アルバイトに通って人に会ったり何かすることがあるのもいいかもしれないという感じです。
 
 ずっと家にいたらWOW廃人になる未来しか見えないのもある。
 
……
 
 日中はまだまだ日が強く暑いですが、朝晩の冷え込みや朝方の霧から、夏が少しずつ終わっていくのを感じます。
 
 
 歴史上有名な場所や美しい古い建物や観光スポットがぎっしり詰まったプラハの中心地で、なんだかんだいってペトシーンの丘の片隅やヴルタヴァ川のほとりに座って静かに過ごす時間もまた素晴らしいものだと気づきます。
 
 私がはじめて旅行でプラハに来たときは、空港到着時からすでに足の痛みがあり、ホテルまでの道の石畳で足の感覚がなくなり、疲れすぎてホテルの浴室で転倒し(今も傷跡がある)、翌日から最終日まで足裏の湿布と痛み止めのお世話になりましたが、やっぱりプラハを歩いて回ってよかったと思います。もっと時間があればそこまでしなくてもよかったのですが。笑
 
 旧市街広場や天文時計、マラー・ストラナ、カレル橋、プラハ城、ヴィシェフラト、ヴィトコフ、ヴルタヴァ川、どこの観光にしても早朝に行った時の方が写真は(他人の写りこみが少なく)よく撮れました。ホテルのテーブルで食べる朝ごはんとの天秤になりましたが……。
 
 見るだけなら、日の出る頃、日の高い時や夕暮れ時、日没後のライトアップ、どの時間帯でも美しいです。日の出の頃や夕暮れ時なんかは、建物のあちこちにある金の装飾が古い黒い石の壁に映えて輝くので感動します。個人的に全季節の朝方の雰囲気が一番好きです。
 
 初めて旅行に来たのは冬でしたが住み始めたのが夏だったこともあってか、また周囲の人たちの夏のエンジョイっぷりを目の当たりにしてきたからか、私の中ではいまだにプラハには夏のイメージがついて回ります。そして「黄金時代」という言葉もまた、私の脳裏ではチェコやプラハという言葉の背後におぼろげについて回ります。
 
 中欧東欧に興味を持ち始めた頃、チェコの小説もまたいくつか買って読みましたが、その中にミハル・アイヴァスの小説もありました。そのタイトルですね。
 
 これだけが理由というわけではないですが、なんとなく、終わっていく夏を思う時、長い冬に過ぎた夏を振り返りながら来る夏を待つ時、もうここにはない時代のことを思う時、午後にかけてごった返してくる多くの観光客が寝て過ごす時間にもまた美しい場所の一瞬について考える時、プラハにいると、なんとなくこの単語が脳裏をよぎるわけであります。