美海には中学校の頃からの親友がいる。

 名前は友美。スペック120と細身でありながらHカップの豊満な胸と丸味のある大きな尻。まさに男の夢から出てきたようなスタイルの持ち主である。
 その笑顔は清らかで、振る舞いには品があり、言葉は知的でありながら冗談を好む。そして時には伊達眼鏡を掛けるというあざとさも備えていた。とにかくお前らの好きなものが全て詰まっている。それが友美だ。

 2人の出会いは幼稚園の頃にさかのぼる。だが2人の間に真の友情が生まれたのは小学5年の時だった。

 快活で体を動かすことを好む美海はその頃ストリートバスケにはまっていた。小さいながらもその腕前はなかなかのもので、魔法のようにボールを操り、中高生を相手にしても負けることはなかった。

”山椒は小粒でもぴりりと辛い。大きい喧嘩は大政だが小さいバスケは美海に限る。”

 子供たちが唄う流行り歌は市井に広まり、いつしか宇宙にまで鳴り響いた。そして噂を聞き付け奴等がやって来た。

 ゴル星人だ。

「貴様が美海だな?噂は聞いているぞ。オレたちと勝負しろ!」

 美海チームとゴル星人チームのゲームが始まった。それは云わば地球人と宇宙人の代理戦争でもあった。

 しかし、か弱い地球人の少女と無敵の身体能力を持つゴル星人では勝負は端から見えていた。ゴル星人の強烈なパワープレイに美海は何度も弾き飛ばされ、服は破れ全身は傷だらけ。

「美海、もう無理よ!降参しよう!」

「そうよ、相手はゴル星人よ。勝てっこないわ!」

「いやよ、敗けを認めるくらいなら死を選ぶわ。」

「美海……。」