■The Astronaut Farmer | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY

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映画 [新作・旧作・TRAILER] を中心に、ツボにはまり、ボヤキもチラホラの果てしない
日記になるか、カッカッしながらも、とほほの日記になるか・・・
ツボとボヤキで「ツボヤキ」日記。では参ります!


■ The Astronaut Farmer

●うずうず。。。日本での上映はこりゃあるかも!と待ち構えておこう。憎みきれないろくでなし…!ビリー・ボブ・ソートンだもの、クセは目いっぱいのはず。教師やってたかと思てりゃ今度は農夫、いや、宇宙飛行士の農夫!

かつて一度はNASAのために働いていた男。男は宇宙への憧れに取りつかれている…で、男は自分ちの納屋で宇宙ロケットを造ることにしてしまうのであります。めでたしめでたし~!★





いえ、ことはそー簡単なものではなさそーです。間違いがあれば許してチョ(と、伏線を張り~苦笑)。
どーもこの物語の主人公であるチャーリーはNASAの宇宙飛行士だった。航空宇宙工学の学位を取得して、パイロットとして空軍に加わって…NASAで宇宙飛行士として訓練を受けていたのだと。ところがある日、実家の農場が抵当に入って手放さなければならない窮地!こりゃ救わねばなるまいと、幼い頃から夢だったNASAの仕事…宇宙飛行士を諦めて故郷に帰ってきた男、って風なのかな。

然しながら一度宇宙に向かった夢は諦められない…夢はそのまんま…今や農夫となったチャールズだったのだが、時間の経過と共にむくむくと一等大事な夢の煌きが彼の中に充満してくる…そ、彼の目の前に広大な宇宙への夢の扉が開きはじめるのであります。
やっぱ夢は諦められない。そっかぁ、なら、オレっちが自分でやりゃエエんでないかい…と、必要な機具・材料を集めながらコツコツと自分のロケット(!)を納屋で造りはじめるんだと!。地球の大気圏を飛び出す本物の宇宙ロケットの組み立てなんですと!。そ、黙々と淡々と?彼の生涯の夢である宇宙飛行士!に向かって一直線。







そりゃ、やがては周囲の者達もなんだかあいつぁオカシイんとちゃうかぁ~って。あやつはいかれちまった奴だと…。
同時に面白可笑しく取材したがるメディアも飛びついて、途方もない夢の農夫の宇宙物語を発信!
一方、当初は妙なオカシナ野郎だ程度だと思っている政府も徐々に話題になっていくチャーリーの様子に苦虫潰したよーな面子が揃い、こりゃイカンぞ!と。いよいよ1000ガロンの燃料を調達した、ってことで通報がはいるのかな?そこで政府もこりゃ国益を損なう野郎だ、このまんま放置すりゃ国の脅威ともなる存在だ~と阻止にかかる。









さ、彼がいよいよ宇宙へ飛び出そうとするその夜!なんとかこの目論みを阻止すべく小さな田舎町の小さな農場にCIA、FAA、さらにアメリカの軍隊までが彼の小さな農場一体に集結するのだと?で、相手はビリー演じるチャーリーなんだもの、ヤダ!絶対に飛ぶ!とゆー気持ちに揺らぎなんぞ生じさせるはずがない、じゃないか!





「スリング・ブレイド」「チョコレート」「バッド・サンタ」「バーバー」…「アイス・ハーヴェスト 氷の収穫」(←いっつの間にかDVDですと!ったくぅ~)のビリー・ボブ・ソートンの怪優ぶりが今度は宇宙飛行士の農夫チャーリー・ファーマー(まんまやネ)。ホントに期待大デス。
で、胆っ玉カミさんオーディに「サイドウェイ」で花開いたバージニア・マドセン。15才の息子シェパード(名前がいいやね「ライト・スタッフ」思い出すでしょ)に愛らしい娘っ子も出ているが、物語において、オーディとチャーリーは誠に真のパートナーであるそーだ。





脇のFBI捜査官役にジョン・グリースと共に出演しているのが、今回も脚本を担当した監督と双子の相方マーク・ポーリッシュ。引退した宇宙飛行士で、かつての仲間だったシモンズ役にブルース・ウィルス。チャーリーを思いとどまらせるために圧力をかけてくるんだと。結構嫌味な役どころだが、最後までみなきゃウィルス…わっからない。ほんに今日日いい役演ります。

70代に入って再び面白い物語の中で主人公の義父役なんて良い役にめぐり合ったブルース・ダーン。彼の演じる義父が与えるチャールズへの明確なアプローチとはいったいどんなもんかな~
精神的な援助以上のサポートをする弁護士役には「オー・ブラザー!(2000/米)」「スクービー・ドゥー2 モンスター・パニック」「シリアナ」等…さらに「O」「灰の記憶」といった監督作もあるティム・ブラック・ネルソン。彼はチャールズ長年の友人であり、弁護士としてクライアントを政府機関の敵対する連中から守る味方役のようにふるまうのだが本当にそうなのか!?彼は本当に味方なのか…





ソートンはこの役を演じ、見る側にそのカリスマ性をアピールしているのだと。彼はまさしくスターなんだが、同時に誰の回りにもいる普通の人、ごく自然に生きている労働者階級の人間といった様子も併せ持っている、そーゆー人物を演じる資質を持っているのだと。まるで町のどっかにすんでいてもおかしくない…友人のようだと。で、繊細で強い、その存在感は果てしなく…とても稀な俳優、人物だと。これは監督マイケル・ポーリッシュの弁。

ワンマンロケット、いいではないですか。どっからこーゆー夢物語を映画にしようって魂胆が生じるのか。双子の兄弟の意思の疎通バッチし成せる業なのか。映画は「That's something we don't often see anymore…」って、良い気分をもたらしてくれそうだが、そこに至る随所に主人公チャーリーの苦い思いや周囲から頭オカシイんじゃ~と扱われる様子もあり、チャーリーの思いは…





この映画は、「ツイン・フォールズ・アイダホ(Twin Falls Idaho)」「Northfork」を世に放ったマーク&マイケル・ポーリッシュ兄弟が監督・脚本。で、こーゆーのやるんだと思わず、今回も身を乗りださんばかりに待ち遠しいのであります。

ポーリッシュ兄弟、今回の主要なロケをサンタフェ郊外で2005年9月から始め、ニューメキシコに移り、物語の舞台であるテキサスにあるファーマーズの風景を作り上げたという。いったいこの物語、どーなると思うデスか?飛ぶ…よね。飛んでいるみたいだし…でもポーリッシュ兄弟にソートンだものねぇ…どーなるデスかね…興味津々であります。(2007年/製作国アメリカ/アメリカ公開2007年2月23日/日本公開?)


Twin Falls Idahoの時の2人


ポーリッシュ・ブラザーズ!


▲Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。


●Directer:Michael Polish マイケル・ポリッシュ
●Screenwriter:Mark Polish マーク・ポリッシュ
 Michael Polish マイケル・ポリッシュ
●Cast:Billy Bob Thornton ビリー・ボブ・ソートン Virginia Madsen ヴァージイア・マドセン Bruce Dern ブルース・ダ-ン Tim Blake Nelson ティム・ブレイク・ネルソン J.K. Simmons J・K・シモンズ J.K.Nelson