■マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して | ツボヤキ日記★TSUBOYAKI DIARY
2006-06-09 22:45:09

■マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して

テーマ:映画

■MY ARCHITECT
マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して

●間もなくワールドカップ開幕。オープニングにならカーンの姿を見ることが出来るかも、なんて無理デスか。さて、こちらはカーン。。。ルイス・カーン(ス、スミマセン:汗)。映画「ブロークン・フラワー」を見る前には、見ておこうとおもった…デス。

世界的建造物を多数手がけた建築界の巨匠、ルイス・I・カーン。その息子が亡き父の生前の姿を追うドキュメンタリー。これ、2004年アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたが、まさかスクリーンで見ることが出来るとは思わなかったので、嬉しかった。







ルイス・カーンは偉大なる建築家として常に語り継がれる人物。そのカーンだが1974年3月ペンシルバニア駅のトイレで死体で発見。しかし、携帯していたパスポートの住所が消されていたことから身元が分からないまま3日間、死体安置所に収容されていた、という。その時、ルイス・カーンは破産。多額の負債を抱えていた…。

しかし、このドキュメンタリーは一世を風靡した建築家の末路がなぜそうだったのか、という結末を追う映画ではない。無論、その結末にまつわる証言や当時を語る人々も登場するが、これは亡き父親との薄い絆を道標にして、生前の父親を追う息子の物語なのだ。

なぜ、自分には家族としての父親の存在がなかったかのか。そして、母親達は向かい合った男を前に、どう選択して生きてきたのか。偉大だとは聞かされてきたものの、自分にとっての父親の良し悪しの尺度が計れない息子が答えを求めながら父の足跡を辿る…。







父ルイスが亡くなった時、彼は11歳。どこかで生きているような気さえする、という残された者の呟き。何故今、と問われれば、今だから、大人になった今だからやっと追う時が来たのだよな。
父親の作り上げた、今や世界的な遺産ともいえるであろう建造物を訪ねる旅。私達はその同行者となる。

時に笑いを誘いながらも、父を追う息子のセンチメンタルジャーニー。それは感傷に溺れない。映画を撮る、という側に身を置いて一応の完結を自らに言い聞かせたダイアリー。その中で生き生きと生前の姿が映し出されるルイス・カーン。ルイス・カーンを仰ぎ見るファンにとってはこれだけでも必見だったはず。ああ、見続けていたい、と思わせる貴重な映像が残され、本作に巧く挿入されている。





にしても、これは映画の中にも登場する造園家ハリエット・パティソン(母親)のルイス・カーン(父)を語る有り様で育った息子の父への思慕、か。一方の娘であれば、どうだったのだろうと思いを馳せたが、否、ルイスと関わった女達は仕事を境界線にしながら当時の社会と闘っていたのかもしれない。映画は、見終わった後にルイス・カーンの仕事、親子の関係以上の思いを残してくれるのではないか、な。しっかし、ペイ氏登場にもおおっと、見入ったが、フィリップ・ジョンソンがコルビュジェは陰険、と仰せられたのには…笑ったな~。(2003年/製作国アメリカ/アメリカ公開2003年/日本公開2006年)


▲Trailer


▲Official site

●Directer & Screenwriter:Nathaniel Kahn ナサニエル・カーン
●Cast:Nathaniel Kahn ナサニエル・カーン Louis Kahn ルイス・カーン Edmund Bacon Edwina Pattison Daniels B.V. Doshi Frank O. Gehry Philip Johnson Sue Ann Kahn Haym Richard Katz Harriet Pattison Priscilla Pattison I.M. Pei Moshe Safdie Robert A.M. Stern Alexandra Tyng Anne Tyng Shamsul Wares

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