2008-11-10 23:15:08

■Frost/Nixon

テーマ:映画

■Frost/Nixon フロスト:ニクソン

●最近のロン・ハワード監督作品には、今ひとつ納得がいかないままに終わってしまう。。。「シンデレラマン」然り、「ダ・ヴィンチ・コード」然り。そういう感想だ。来年公開の「悪魔と天使」(ダ・ヴィンチ・コード続編…)というのも大丈夫か、と素人ながら恐々の境地。

で、「Frost/Nixon」がアメリカ公開なんですと。
これは、1977年にニクソン元大統領の独占取材に成功したイギリスのテレビ司会者デイヴィッド・フロストを主人公に据えたピーター・モーガン原作の舞台劇の映画化。

この作品、舞台劇として成功を収め、賞も獲得しているという。
今回の映画化に際して、ニクソン役のフランク・ランジェラ、フロスト役のマイケル・シーン、共にイギリス、アメリカでの舞台と同じキャストというのは見所のひとつかな。






1977年、イギリスのTVパーソナリティだったデイヴィッド・フロストは、60万ドルという高額なギャラを支払うことでアメリカ大統領を辞任したリチャード・ニクソンへのインタビュー番組にこぎつける。ニクソンはこのインタビューの最後で、辞任となった原因ウォーターゲート事件に関する本音ともいえる言葉を漏らす・・・。

ウォーターゲート事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より以下抜粋
ウォーターゲート事件(Watergate Scandal, もしくは単に"Watergate")とは、1970年代に起きたアメリカの政治スキャンダル。リチャード・ニクソン大統領の辞任に結びついた。事件は、ニクソン政権の野党だった民主党本部があるウォーターゲート・ビル(ワシントンD.C.)に、不審者が盗聴器を仕掛けようと侵入したことから始まった。当初ニクソン大統領とホワイトハウスのスタッフは「侵入事件と政権とは無関係」との立場をとったが、ワシントン・ポストなどの取材から次第に政権の野党盗聴への関与が明らかになり、世論の反発によって合衆国史上初めて現役大統領が任期中に辞任に追い込まれる事態となった。

ま、この辺りは
大統領の陰謀 でも触れましたが、マクガヴァン 等のことが思い起こされるデス。



さて、原作者のピーター・モーガンは、アカデミー賞で主演男優賞、主演女優賞を受賞作した「ラスト・キング・オブ・スコットランド」「クィーン」の両作品の脚本家としてご存知だろうが、劇作家としてデビューした御仁。その彼の劇作家としての成功を収めた舞台が本作の元になった「Frost/Nixon」だった。

「Frost/Nixon」は、ウォーターゲート事件によって大統領を辞任した後のニクソンが、初めて公に応じたイギリスのTVインタビュー番組の舞台裏、そして表となる二人の男のインタビューにおける駆け引き、探り合い、本音と建前とはぐらかし、苛立ち、皮肉とジョーク…。

リチャード・ニクソンと彼を追及する側、インタビュアーであるフロストの丁々発止の場面が見られるか。フロストの粘り、すり抜ける大統領ニクソンがどこでどう緩むか。長時間にわたったというインタビュー番組の間に現れるニクソンという男の本性…を描いている模様。

このインタビュー番組を立ち上げるに至ってフロストはどういう経緯で動いていたのか。仲間はどう集まったか…。
きっと当時、フロストはテレビで大統領を辞任したニクソンがヘリコプターに乗ってホワイトハウスを去るのを見ていたのだろう。








その3週後にロンドンのウィークエンド・テレヴィジョンで、フロストはニクソンへのインタビューの可能性について彼の番組製作者と友人ジョン・バートとミーティングを行う。その際、バートは本当にニクソンがフロストのインタビューを本当に受ける可能性があるのか、半信半疑だったという。

しかし、ニクソンの傍らにはラザーがいた。ニクソンは大統領時代を振り返った回顧録の出版についてラザーと話していた。資金が必要だった…か。そんな時にフロストからのインタビューの提案。受けたのはニクソンのエージェント、ラザー。

ラザーは、フロストのインタビュー番組の要請に対して、ニクソンに話を持ちかける。出演料は60万ドル!ラザーはどのようにして、大統領を辞任するしかなかった男ニクソンの出演料を60万ドルまで吊り上げることが出来たか。

フロストは最初にギャランティの一部の20万ドルを支払ったという。大統領時代からのニクソンの参謀であるジャック・ブレナンは、フロストがギャランティの全てを支払い出来るか、最後まで懐疑的だった。






フロストは、番組が成功した後の配分を条件に、LWTにいた友人ジョン・バートからの援助を受けることにより、なんとか出演料を捻出するまでにこぎつけた模様。舞台をご覧の方は既にご存知ですね…。
同時に、フロストは、バートと共に、ウォーターゲート事件に関してボブ・ゼルニックとジェームズ・レストンJr.を雇い、再調査にかからせる。
さらに、フロストはアメリカの4大ネットワークのテレビ局に、この番組を4つの90分間スペシャルインタビュー番組として放送権を売ろうと試みる。しかし、全ての局から拒否。後日、勿論アメリカのテレビ局は悔しがったに違いないサね。

さて、放映後の財政的問題はあったものの、スリリングな舞台裏の進行の後、いよいよインタビュー番組は開始される・・・。






上は舞台スチール



先に書いたように、フロストを演じるのは映画「クィーン」(The Queen)でブレア首相を演じたマイケル・シーン。巧いですよーそりゃね、70年代の香りもぷんぷんしまっせ。
そしてニクソンを演じるのが、映画「スーパーマン リターンズ」「グッドナイト&グッドラック」「ナインスゲート」等のフランク・ランジェラ(舞台での同作品でトニー賞主演男優賞受賞)。今回はこのフランク・ランジェラの一人舞台のよーな気がしてくる。トム・ウィルキンソンと兄弟役もできそーデスな…あ、もしかしてチェのライバルはニクソンかいな…。
で、周囲も巧い役者で固めた。あれ?監督はどーゆー仕事したんだろ。。。(彼はその昔、ニクソンに投票したんですと。で、今年はオバマを支持していましたデスね。さて映画のフィニッシュはどうなんでしょね・・・)




巧い役者達・・・ニクソン大統領の政策グループのチーフ、ジャック・ブレナン役にケビン・ベーコン。
本作の核となるインタビュー番組のためにLWTからBBCに来たジョン・バート役にマシュー・マクファディン。因みにフロストの友人でもあったジョン・バートは、後にBBCの代表となり、その後はブレア政権のアドバイザーとなり、ナイトの爵位を持つ人物。

ウォーターゲート事件の再調査を依頼されたレストンは、米国の内務長官補佐を勤め、ノースカロライナ大学(1971~81)のクリエイティヴ・ライティングの講師だったそうだ。演じるのはサム・ロックウェル。
ボブ・ゼルニック(ABCニュースリポーターだった:現在はボストン大学教授)に、オリバー・プラット(TV「ホワイトハウス」のファンはお馴染み)。そして、“Swifty”ラザー役にトービー・ジョーンズ。 ニクソンの妻パット・ニクソン(テルマ・キャサリン・パトリシア・ライアン・ニクソン)役にパティ・マコーマック。

今回、伝説的なタレント・エージェント、代理人ですわな、その“Swifty”ラザー役としてトビー・ジョーンズが出ていることが面白いデス。トビーは、カポーティ役からぐぐっと浮上してきたデス!が、このラザーってのが凄い。



映画の中でどんな風に、ニクソンのギャラ交渉を行っているのか見たいものなんだが、彼はハンフリー・ボガート、ケーリー・グラント、テネシー・ウィリアムズ、ウラジーミル・ナボコフ、トルーマン・カポーティ、ロオマン・ギャリイ、ハワード・リンゼイ、ラッセル・クラゥズ。。。コール・ポーター、リチャード・ロジャーズ、ハーマン・ウーク、S. N.ベアマン、J・マーサー、アイラ・ガーシュイン、フランク・レッサー、ジョージ・キューカー、ジョージS. カウフマン。。。同様に、ニクソンも彼がエージェントだったんだと。

で、当時の彼の年間の電話料金は2万ドルだったとか。一日中電話している男で、ライバルを、友人を怒鳴りつけ、エージェント契約した作家の原稿は読むこと藻なく売りさばいた・・・んだと。で、小柄な彼はほんの少しのサラダだけを食べてたって…。
彼で映画一本出来るじゃないか!知らなかったな~こういう人物がいたって。映画の製作者にも名を連ねたりしてますなぁ~。あ、どうも…アーウィン・ショーも彼のリストにあった模様・・・未確認のまんまですが・・・ね、ラザーって面白いデス。(2008年/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年12月5日(limited)/日本公開2009年かな?)



▲frostnixon.com(DVD)


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。




●Directer:Ron Howard ロン・ハワード
●Screenwriter:Writers:Peter Morgan ピーター・モーガン
●Cast:Frank Langella フランク・ランジェラ Michael Sheen マイケル・シーン Matthew Macfadyen マシュー・マクファディン Sam Rockwell サム・ロックウェル Kevin Bacon ケヴィン・ベーコン Toby Jones トビー・ジョーンズ Oliver Platt オリヴァー・プラット Rebecca Hall レベッカ・ホール Andy Milder アンディ・マイルダー Patty McCormack パティ(パトリシア)・マコーマック


※ロン・ハワード監督作としては「ビューティフル・マインド」以降、久方ぶりに見た後の気持ちが良い作品であります。つまり押さえどころの具合のいい映画と申しますか、エンディングへの持って行き方も不足のないものでありました。
何よりもドキュメンタリー風なショットの入れ方、それは登場人物の後年の姿、そのインタビューを挿入することでこれが実際に当時行われたインタビュー番組とは別の、事実に基づく映画という作品を成立させている、と感じられるのだ。それに違わない俳優達の当時の姿と、後年振り返る姿の巧さが重なって効果を上げている。
主役のフロスト、ニクソンはいずれも本人とは似ていない俳優(フロスト役なんぞ正反対の顔立ちだもの・・・)を配しているが、両者共にその演技の確かさで演じる場面場面。。。度々本人の姿がダブってくるのだから申し分ない。
脇を固める役として、特出すべきはケヴィン・ベーコンとマシュー・マクファディン。
この二人の映画中での存在感の有り様は、見ていてなんとも嬉しかった。不思議な位に真実性を持たせる役を演じ、この作品を支えている。
これまた「ウォッチメン」を思い返せば、ニクソン以前には戻れないアメリカ、です。
あの時、マクガヴァンが負けたから、ということも然りです。(2009.4.23)
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2008-11-03 23:27:01

■W

テーマ:映画

■W(ダブリュー)

●既にご承知の方も多い、オリバー・ストーン監督作。
ジョージ・W・ブッシュ大統領の半生を振り返りながら、大統領就任後からイラク侵攻開始までを描いたという内容の模様で一部に評価も高い。

で、話は変わるが、明日はアメリカは大統領選挙。
振り返れば、2004年にバラク・オバマが上院選で当選した時に勝手なサイトをアップさせることにした。で、当初はニュースなどをアップしながら更新させながら、メインのページは閉鎖しようか、とも思っていたが、上院議員当選後から彼の言動をニュース等で追っていて、どうやら即行で動きが出そうな気配がしてきた。カール・ローブとの朝食やバフェットとの会食など、ただの勘だが…動きがはやかった。周辺の人物も彼に向かって動いていた。












気配とは…大統領出馬、ということだ。
それから、そのページをどうするか少し迷ったのだが、ニュースはアップしないで放置しておこうと決めた。そうして2008年11月を迎えるに至った。
オバマにとっての4年間は書きつくせないないほどに多忙な日々だったはずだ。体力、気力、自己コントロールの達人だった。彼を追った4年間は速かった。あの頃はブログなんぞ、日本では存在が薄く、まだ無いに等しかった。

世の中が急速に変化を遂げている中で「Change」を掲げ、大統領選への出馬を宣言した時を忘れない。誰よりも出馬を宣言した彼こそが覚悟を決めていた。
その人を見る時に、支援する人々はこれから祈りを重ねて常に見続けていかねばならない、と覚悟を決めた、その遥か上をいく決心で彼はそこにいたのだった。












11月4日、アメリカ大統領選挙。
日本時間では翌5日には判明する。。。
アメリカがクラッシュする今、一等困難な時代を彼は見据えている。
他国にいるものの、彼はこれからの希望、に間違いない人物だと思っている。その希望とは投票した人々が小さな灯りを燈すような行動なのかもしれない。小さな点に見える灯りが集まって、アメリカを照らす灯りになると良いと祈っている。



バラク・オバマ公式サイトblog


バラク・オバマ私設応援ページ

さて、映画「W」は、「ノーカントリー」のジョシュ・ブローリンがブッシュ大統領に。エリザベス・バンクスが夫人のローラ・ブッシュ。リチャード・ドレイファスがディック・チェイ二ー副大統領、タンディ・ニュートンがコンドリーザ・ライス長官、トビー・ジョーンズがカール・ローブを、といった具合に現存の人物設定を活かすために、俳優は似た要素を持つキャスティングが成されている。

で、見ものは・・・なんでしょう。実は申し訳ない、ですが多分映画館では見そうにない、です。今、ここに至ってブッシュを描くオリバー・ストーンが解せない。最近こういったボヤキが多くてスミマセン。で、ここは画像ギャラリーと思ってください。(2008/製作国アメリカ/アメリカ公開2008年10月/日本公開2009年かな)














上記:左から:ジェフリー・ライト(コリン・パウエル将軍)、トビー・ジョーンズ(カール・ローブ次席補佐官)、デニス・ボウトシカリス(ウォルフォウィッツ国防副長官)、中央:ジョシュ・ブローリン(ブッシュ)、タンディ・ニュートン(ライス国務長官)、後方:ロブ・コードリー(アリ・フライシャー大統領報道官)
前列:リチャード・ドレイファス(ディック・チェイニー副大統領)、ブルース・マクギル(ジョージ・ジョン・テネットCIA長官)、スコット・グレン(ドナルド・ラムズフェルド)※いやあ…デニス・ボウトシカリス=ウォルフォウィッツ国防副長官。。。最後までわかんなかったゾ(汗)俳優はいい演技しているんだと思うデスよ。 現職時の役職名記載。。。間違っていたらスマンです。。。叱ってお知らせくらはい



Trailer


▲Official site
オフィシャルでもTRAILERはご覧になれます。

●Directer:Oliver Stone オリバー・ストーン
●Screenwriter:Stanley Weiser スタンリー・ワイザー
●Cast:Josh Brolin .ジョシュ・ブローリン.. ジョージW.ブッシュ
Elizabeth Banksエリザベス・バンクス... ローラ・ブッシュ
Thandie Newton タンディ・ニュートン... コンドリーザ・ライス
Richard Dreyfuss リチャード・ドレイファス... ディック・チェイニー
Ioan Gruffuddヨアン・グリフィズ... トニー・ブレア
James Cromwellジェームズ・クロムウェル... パパ・ブッシュ
Jason Ritterジェイソン・リッター... ジェブ・ブッシュ(弟)
Ellen Burstynエレン・バースティン... バーバラ・ブッシュ
Scott Glenn スコット・グレン... ドナルド・ラムズフェルド
Jeffrey Wright ジェフリー・ライト... コリン・パウエル将軍
Toby Jones トビー・ジョーンズ... カール・ローブ大統領次席補佐官
Noah Wyleノア・ワイリー... ドン・エヴァンス商務長官
Bruce McGillブルース・マクギル... ジョージ・テネットCIA長官
Stacy Keachステイシー・キーチ... ビリー・グラハムアメリカの伝道師
Jesse Bradford ジェシー・ブラッドフォード... マーガレット・サッチャー
Rob Corddryロブ・コードリー... アリ・フライシャー大統領報道官
Sayed Badreya サイード・バッドレヤ... サダム・フセイン
Dennis Boutsikaris デニス・ボウトシカリス... ウォルフォウィッツ国防副長官
Charles Fathy チャールズ・ファティ... ジャック・シラク仏大統領
W. Douglas Waterfield... アーミテージ国務副長官
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