令和2年の中秋の名月は10月1日です。

唐突ですが、9年前の平成23年9月12日亡母の7回忌の法要を営んだ日は図らずも中秋でした。

今回のブログは、

その夜静岡市駿河区丸子泉ヶ谷の吐月峰(とげっぽう)柴屋寺恒例の「月見の会」に参加した幽玄の世界に思いを馳せた回想記述です。

 「柴屋寺」は室町時代の連歌師柴屋軒宗長が草庵を結んで閑居した寺で、「吐月峰」として知られております。 

中秋の名月の夜は、毎年「月見の会」が開かれる事でも知られた名勝でもあります。、、、が、今年は新型コロナウィルス拡散防止の為に開催は?

極上の晴天だったその夜の名月鑑賞の素晴らしい光景がまざまざと思い出されます。

 連歌師宗長が庭に置かれた「月見の石」に陣取って名月を今か今かと待ちわびながら東方の雑木山を望みました。

十年に二度か三度しか望むことができなないと言われる中秋の名月を、暗闇の庭を埋め尽くす月見客たちはため息交じりに立ち尽くしたのです。

雑木山にはばまれ、じらし、じらされ、山頂が次第に明るくなりながら木々の間を静々と、まん丸いお月さまが登り始めました。 

月見の名勝柴屋寺の庭園で待ち望んだ中秋の名月に一斉に拍手と歓呼のどよめきが響きます。

やがて縁側にはお月さまへのお供えも設えられて、月見の茶会の後「平家物語」を吟じる琵琶の調べが始まりました。 

カメラを持つ手も震えながら虫の音すだく濡れ縁の端に陣取った私は、「祇園精舎の鐘の声~諸行無常の響きあり~娑羅双樹の花の色、必衰の理をあらはす~♪、」の収録を果たしたのでございます。

 10分間の動画収録をどうぞごゆっくりお聴きくださいませ。