明るい地上。 


少し町並みが見え、 まっすぐ まっすぐ 歩くと  街の中に入りました。


ここに 進んでくるまでの間に  かなりの距離を歩いているようでした。


まだ、先へ、先へ   と想いながら、


あれ、 本当に  ここの道でいいんだろうか  とも 抱き始めていました。




周りの景色は、知らない場所とは言え  
また、 現在の世界ではないとは言え    

ここは  日本? 

という景色なのです。

愛媛に来たはずですが^_^;   

東南アジア

パッと入るイメージは  フィリピンっぽい感覚の  様々があり、 不思議な景色で、行き交う人々も  日本人 にしては   南国の要素が多い 遺伝子の方々? 太陽を沢山毎日浴びている方々  という 肌 。


本当に、この道?大丈夫かな、
わかんなくなって来ちゃった  

ずっと このまま まっすぐで いいのかなはてなマークはてなマーク



誰かに聞いてみようかな    と 想った時、

十字路、交わるところで女性が近づいて来て


教えて下さい!  教えて下さい!私達に道を教えて下さい  


と腕をガッチリ掴むようにして、訴えてきたのです。 

え?と想い その女性を見ると  少し離れて 子供がいました。


何処かに 行く道がわからないようで  、通る人に  、その都度 、このように 声をかけているのかな? と あまりの必死さに、何かの事情があるのだろうと 感じました。


助けてあげたいけど 私もこの町のことは分からないなぁ (´・_・`) 



私も誰かに聞きたかったの 
私も 目的地までの道が不安になってきたところだったよ

どうしよう 。



彼女の必死さは、一緒にいる子供のためだということは 感じました。 6歳くらいの男の子。 その子の様子が 気になって 、様々を感じました。



病気。
お子さんを助ける為なのね
病院?
病院に行きたいのかな、
診てもらえる場所がこの辺りにはないってこと?

お金や身分や 様々な事情
この親子が  訪ねていける病院は  結構遠いんだ
( 此の辺りも   そう抱く 部分が 今の日本ではないですよね  )


そんな風に 彼女の姿や 振る舞いからもニュアンスが入り込んで来ました。



あの、私も あまり詳しくなくて

ここに来たばかりなんです  。

ごめんなさい。 力になれそうもなくて。

他の人に聞いてみてください。 知っている人いると想いますので。




そう  断るのですが、  次に 私は 彼女に 不思議なことを言いました。言わされているのか    プラスαが働いている感覚です。




次に 馬車が通るから その 黒い帽子の男性に 頼んでみてください
きっと  連れて行ってくれますよ  





待てよ?  と  見て行く頭の中で、馬車に乗った スーツ姿で  四角い黒いカバンを持った男性が 後から来るのがわかり、彼はお医者さんだから  助けてくれる  、そう感じたからでした。





彼女は、ありがとう、ありがとう と泣き、私は、



この町のことを知らないから力になれなくて  彼に  頼ることしかできないの
彼に頼るしかできない、ごめんね



馬車が無事来るまで いてあげたかったけれど、


私の心には 行かなきゃいけない場所があるんだ、行かなきゃ 

と、後ろ髪を引かれる想いで  再び 歩き始めました。


でも、行けども行けども、 町の景色が変わらないのです。


同じ所をぐるぐる回っている? と  気がつき始めました。


わかんない、わかんない しょぼんガーン



そうしていると、また、さっきの女性と子供。


あ、やっぱり 戻ってきたんだ。



馬車はまだ来てないの? と想います。


彼女は私に気づかず、子供と 道端に座っていました。



さっき、私も道がわからないって  、あの時、私も わかなくて困っていたんだってと言えばよかったかな と  想う気持ちと、


そんな事どうでも良くて、違う誰かに  教えてもらおうかな  という気持ちが  入り混じりながら  通り過ぎようとした時でした。




彼女が  パッと 立ち上がり、私の方へツカツカと歩みよってきて、こう言うのです。






だから  まっすぐって言ったじゃないの 

なんで 分からないの
まっすぐよ


続)