『EVの終焉とエネルギー利権の戦い 日本企業の復活が見えた!』
(深田萌絵)読了。
著者については、YouTubeのおすすめ動画で見たことはあるが、
具体的にどういった主張をしているか、詳しくは知らなかった。
だが先日、『西洋の敗北』(エマニュエル・トッド)を読んだ際、
同書で深田氏の名前が出てきたので、興味があって購入した。
EV化推進の課題として、全個体電池の開発、短時間での充電等の
問題をクリアしなければならないことは解っていたが、ガソリン
車・EV車それぞれで事故・火災が発生した場合の消火に必要な
水の量に大きな差がある(ガソリン車で500~1000ガロン、EV車
で4万5千ガロン)との具体的な数字での情報は初めてだったので、
へえーと感心。
他にも自動運転技術の現状、太陽光発電推進に関する問題、割と
面白く読むことができた。
まあ、EVにしろ太陽光発電にしろ、補助金や再エネ賦課金等、市
場性を歪めないと普及しない製品ってのは無理があるよな。
ただ、よく理解できなかったのが、浙江財閥への言及。
同書では、EV化推進等の諸問題の裏で暗躍する浙江財閥について
指摘されるのだが、私に浙江財閥なるものについての知識が無い
ため、全体像が掴みにくかった。
面白そうな話ではあるので、ちょっと調べてみたいね。