4月。 
あれは息子くんが中学初登校の日。

初めて1人での電車通学。

家から最寄りの駅まで一緒に行き

改札で見送ろうと思っていた。 


まだまだ身体が小さく

真新しい制服はダボダボ。

まるで

教科書がいっぱいに詰まった

リュックが歩いているようだった。 


そんな後ろ姿を改札の外で見ていたら

僕はたまらなくなり

ついに改札を抜けて

息子と一緒に電車へ乗ってしまった。


朝の通勤ラッシュ。

息子くんは緊張しているのか

一言も喋らず、そんな時間だけが過ぎて

学校のある駅がだんだんと近づいて来る… 


その時、急に息子は僕の手を握りしめて来た。

だから僕は何も言わずに、

息子の手をギュッと握りしめた。 

「大丈夫、大丈夫だよ」と。 


駅に到着して、

一緒に改札を出た瞬間 

息子は僕から急に離れて行った。 

1人で前を向いて歩き出した。 

ついに僕から巣立って行った。 


それでも子離れできないこの父親は

息子の数メートル後を歩き

息子の姿が見えなくなるまで

様子を伺いながら、見送った。 


見送った後

帰りの電車に乗った途端 

なぜか涙が溢れて来た。

僕は人目もははからず泣いた…  

 



毎年、この季節がやって来ると

そんな事を思い出してしまう。 


そんな息子くんも

高校3年生になる。


せめてあと5年。

この泣き虫の父親も頑張らなきゃ。




********  




昨夜は完全にサボりました。



お惣菜コーナーでメンチカツと

カニクリームコロッケを見た瞬間、

「買い。」  


付け合わせは

前日残ったナポリタン。 

みずみずしいレタスが美味しい季節。