山形屋ファミリーレストラン〔鹿児島/天文館・ファミレス〕

　ふるさとのデパート「山形屋」。鹿児島に住んでいる人なら誰もがお世話になったことがあるデパートです。最近は鹿児島中央駅に「アミュプラザ」もできましたし、南の方にはでっかい「イオン」の施設がオープンしましたが、やっぱり、鹿児島といえば「山形屋」です。もし、「山形屋」がなくなったとしたら、街の中の鹿児島らしさはだいぶなくなるでしょうねえ。京都から京都タワーがなくなるようなもんですよ。って、違うか！それくらいの存在感です。

　その1号館の7階に「山形屋ファミリーレストラン」があります。デパートにテナントでレストランが入るのが普通になった今ではなくなりつつあるデパ食（デパートの食堂）で、66年前から同じように営業を続けているそうです。

　メニューはそんなに多くはありませんが、なんといっても驚くのは「焼きそば」の扱いです。「焼きそば」といっても、一般的には「かた焼きそば」と呼ばれているものなのですが、この「山形屋ファミリーレストラン」では、一番人気のメニューが、この「焼きそば」なのです。どれくらい人気なのかというと、お昼時になると、おばさま方がこの「焼きそば」目当てに行列を作り、店内の半分近くがこの「焼きそば」を食べている状態になるほど。1日1,000食出る日もあるというから驚きです。1日1,000食というと、鹿児島市民のうち600人に1人がかたやきそばを食べた日があるということですからね。凄いのか凄くないのかよく分かりません。

　もちろん、自分も「焼きそば」を注文しました。写真じゃ分かりませんが、結構すごいボリュームなんです。誰がこの量を考えたのか分かりませんが、半端ないボリュームです。というか、2人で1つを食べている人たちもいます。味は見たまんまで、普通といえば普通なのですが、それがたったの682円。人気が出るのも分かりますね。

　野菜がたっぷり入っています。野菜スキ！スキ！

　このまま食べても別においしいのですが・・・。実は、これだけでは終わりません。ちゃんと秘密兵器があるのです。

　ジャ～ン！「三杯酢」です！ここではこの「三杯酢」を「焼きそば」につけて食べるのが基本なのです。「三杯酢」とは、酢、醤油、みりんを同量ずつ混ぜた合わせ調味料ですが、これがテーブルごとにたくさんおかれています。「山形屋」の最上階にこんなにたくさんの三杯酢が・・・。くう、燃えてきたぜ・・・！

　「三杯酢」につけて・・・。

　食べるのです！！うひょ～！これは食が進みますよ～。

　面倒くさい人は、「三杯酢」をそのままかけてしまてもOKです（多分）。この「三杯酢」のおかげで、あんなにたくさんあった「焼きそば」も、ペロリと食べちゃうことができるのです。そうです。これが長年続けられている鹿児島のお昼時の1シーンなんですね。ちなみに、それでも食べきれないという人のために、「ミニ焼きそば」も用意されています。さらに、「焼きそば」だけじゃ飽きる・・・という人のために「焼きそば炒飯」、ちょっと贅沢をしたい方のために「特選やきそば」なるメニューも用意されています。なんでも良いので、この「焼きそば」を食べてみてくださいということなのでしょう。

　ついでといってはなんですが、「白熊」も注文してみました。やっぱり、ちょっと白熊の顔っぽい盛りつけです。分かりますか～。分かってやって下さいね～。

　鹿児島の夏。白熊の夏。

　先日、「むじゃき」でも食べましたが、「白熊」は夏の鹿児島だったらいろんなところで食べることができます。もちろん、お店によって盛りつけや味は全然違ったりはしますが・・・！

　「白熊」の中にあんこを発見！こりゃ、たまらんですな！

　お店自体はそんなにオシャレな雰囲気ではなく、むしろ社員食堂みたいな雑多な雰囲気なのですが、晴れていれば窓から桜島を望むことができます。今日の天気は曇りだったのであまりよく見えませんでしたが、桜島を見ながら「焼きそば」を食べるというのも、なかなか贅沢かもしれません。ということで、今日もご馳走様でした！

◆店名
山形屋ファミリーレストラン

◆場所
鹿児島県金生町3-1 山形屋1号館7階
地図

◆アクセス
鹿児島市電朝日通電停から徒歩

◆TEL
099-227-6165

◆営業時間
10:00～19:30
〔定休日〕元旦

◆ホームページ
http://www.yamakataya.co.jp/

◆店内
テーブル席多数

◆駐車場
あり

◆予算
700円～1,500円

※上記の情報は2009年8月14日現在のものです。