イスラム革命防衛隊(イスラムかくめいぼうえいたい、ラテン文字転写:Sepah-ePasdaran-eEnghelab-eIslami)は、イラン軍隊組織の一つ。イランイスラム革命後、旧帝政への忠誠心が未だ残っていると革命政権側から疑念を抱かれた国軍への平衡力として、革命の指導者アーヤトッラー・ホメイニーの命令により、1979年4月22日に創設された。革命防衛隊はその性格上、1989年までイラン国防省ではなく革命防衛隊省の統制下とされていた。同年、兵站能力の統合を図るために国防省が改編され、新しい全軍最高司令部へと両部隊が統合されたが、その後も現在に至るまで、国軍法秩序維持軍(警察)とは別に独自の陸海空軍、情報部、特殊部隊ゴドス軍)、弾道ミサイル部隊等を有し、戦時には最大百万人単位で大量動員できる民兵部隊「バスィージ」も管轄している。さらに多数の系列企業を持っている(建設不動産や石油事業を営む複合企業ハタムアルアンビアなど)。