マラソン大会でビニール製コップが配布されましたが… | 台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

天安門事件(1989年)には北京に駐在、その後、広州、北京、シンガポール、台北、上海と中華圏を30年間渡り歩き、2019年9月無事にサラリーマン定年退職。これを機に台湾台北で起業、第二の人生を奮闘中。中華圏ベテランオジサンの目線で見た日々について綴ります。

大河ドラマで準主役藤原道長の長兄である藤原道隆が亡くなりました(享年43)。病名は“飲水病”、或いは、“口渇病”つまり糖尿病だそうです。ドラマ中でも酒と水を異常に飲むシーンがありました。道長自身も死因は飲水病との記録が有りどうやら糖尿病家系でした。


更に歴上大物の源頼朝や織田信長も飲水病だったとの説があります。平安・鎌倉時代や戦国時代は干し魚・米・酒・塩分の多い食事だからと言われています。


かく言う私は歴史上なんら大物ではありませんが、立派な糖尿病患者です。私は濃いめの味が好きですが、お酒は1ミリも飲みません。飲めないのです。


ちなみに、故父親や叔父も酒飲みで糖尿病患者でした。現代の贅沢病と言われるのは些か心外で、毎日ランニングや運動を欠かさない私にとって糖尿病の主因は遺伝だと信じています。


ところで…


本番レース時には4-5kmごとのエイド(給食/給水ポイント)には、バナナやお菓子以外に紙コップに入った水やスポーツ飲料が置かれてあります。紙コップは大会規模にもよりますが、各エイドに置くと相当な数量が必要になります。


各ランナーはその紙コップで水分補給した後、設置してあるゴミ箱やゴミ袋に破棄するように努力しますが、先を急ぐランナーや走ることに懸命なランナーは、意識の上ではきちっと破棄したいですが、紙コップを路上や路肩にポイ捨てせざるを得ないケースがあります。

 

大会ボランティアの方々は、このランナーのポイ捨て紙コップを拾っては片づけ、拾っては片づけをレース中繰り返すことになります。勿論、ちょっと口にした紙コップであってもそのまま破棄になるわけで紙資源的にも随分と無駄になるのです。

 

さて…


今回参戦した大会では、スタート直前にビニール製コップが各ランナーに配布されました。紙コップを廃止して、各ランナーがエイドでこのコップを使用して水分補給してくれと言う意味です。私はコップに付いている輪っかにランニングパンツの紐を通してぶら下げて走りました。



 

ところがです。


此処で普段では発生し得ない状況が起きました。各エイドでは各ランナーがこのコップに水やスポーツ飲料をボトルから補給するのに時間がかかり列をなしているわけです。1分1秒を大切にしたいランナーにとって、これは耐えがたい状況です。私の様な遅いランナーは途中トイレに行く時間さえも惜しいのですから。


もうひとつ、私の場合には各エイドに近くなると、紐からコップを外すので結構面倒です。また、ビニール製コップは柔らかくべこべこするので飲み辛い(紙コップの方が遥かに飲み易い)のです。

 

確かに環境的には紙コップの無駄な破棄は大幅に減りましたし、ボランティアの方々の仕事量も減ったと思いますが、ランナーにとっては、う~んどうでしょうねえ。致し返しです。