伊雑宮(いざわのみや)の御田植祭 | 包み結び 櫻撫子のブログ

包み結び 櫻撫子のブログ

包み結びから知る和の伝統文化

伊勢神宮の別宮である伊雑宮御田植祭(いざわのみやおたうえまつり)を見てきました。
こちらの御田植祭は、日本三大御田植祭りの一つで、この神事が現在の形になったのは、平安時代末期か鎌倉時代の初めだそうです。
伊雑宮は、伊勢市から車で30分~40分ほどの志摩市の田んぼの中にあります。

~大きな団扇のついた忌竹(いみだけ)~

$包み結び 櫻撫子のブログ


田んぼの中でひときわ目立つ、この神事のシンボルです。
隣にいた観光客のおばさま達が、「なんで“太一”なんて、男の子の名前が書いてあるの~?」なんて話していましたが、「太一」(たいいつ)とは、伊勢神宮の祭神である「天照大神」(あまてらすおおみかみ)のことです。もともとは「北極星」を意味する言葉でもあり、天照大神と北極星の関係について書かれた本もありますよ。

~早乙女と田道人(たちど)~

$包み結び 櫻撫子のブログ


苗代の周りを三周半して早苗を取ります。
皆さん地元の中学生だとか・・・

~竹取の神事~

$包み結び 櫻撫子のブログ


下帯姿の男達が田に入って、互いに泥をかけ合います。
最初はお互いに遠慮していたようですが、だんだん興奮してきて、最後は泥まみれ。
どうもお神酒を飲んでいるみたい・・・
よく見ると、準備の良い方は耳栓をしてしていますよ。

$包み結び 櫻撫子のブログ


$包み結び 櫻撫子のブログ


忌竹(いみたけ)が田んぼに倒されます。

$包み結び 櫻撫子のブログ


$包み結び 櫻撫子のブログ


忌竹を奪い合う男達
忌竹を持って田んぼの中をグルグル回ります。
この竹の一片を舟に祀ると豊漁になるとか…

~御田植神事~

$包み結び 櫻撫子のブログ


$包み結び 櫻撫子のブログ


笛や太鼓の演奏や囃子歌の中、早乙女と田道人(たちど)達が苗を植えていきます。
笛や太鼓を演奏したり、歌っているのは小学生だそうです。

聞いた話では地元の小中学生が学校の課外授業として参加しているそうです。
自分たちの伝統文化に幼い時から参加し、主役になれるのは素敵なことですね。
伝統文化とは、こうやって代々伝えられてくるものだとつくづく思いました。

~忌竹の葉っぱ~

$包み結び 櫻撫子のブログ


先程の忌竹の葉を頂きました。綺麗に洗われていましたよ。

~忌竹のミニチュア~

$包み結び 櫻撫子のブログ


伊雑宮の参道で売られていました。
ちゃんと「太一」と書かれた「ゴンバウチワ」がついています。

~いばら餅~

$包み結び 櫻撫子のブログ


御田植祭の会場で売られていた地元の方の手作りのいばら餅
以前、ブログでご紹介した虎屋さんの「葉包み和菓子展」で紹介されていた「サルトリイバラ」の葉で包まれたものです。
西日本でよく作られるそうで、柏餅のようなあんこの入ったお餅をサルトリイバラの2枚の葉で包んであります。
実物を見る事ができて感激♪
美味でございました・・・

この神事は毎年6月24日に行われますのでご興味のある方はぜひ行ってみて下さい。
朝8時10分頃から始まり、終了するのは17時ごろです。

今回は曇り空でしたが、日よけと虫除け対策は忘れずに・・・