他院での二重手術の修正について(その1) | Dr.つるきりの二重まぶたのブログ 

Dr.つるきりの二重まぶたのブログ 

元つるきり形成・皮フ科 院長、鶴切一三(つるきりかずみ)
JSAPS美容外科専門医のブログです。
現在はフリーランスDr.として
 火曜は JR錦糸町のティーズクリニック、
 今年2月から
 水曜に 銀座すみれの花形成クリニックに勤務します。


テーマ:

以前にも話ましたが、修正手術はむずかしいのです。

 

1)修正手術以前のそれまでの手術の経歴が手術の難易度を左右します。

いつ、どこのクリニックで、○○先生に、どんな手術(埋没法、切開法、眼瞼下垂の手術)を受けたのか。

 

埋没法ですと、どこのクリニックで、何か所止めを何回受けたのか。

 

切開法ですと、その時に切開のみだったのか、皮膚切除をしたなら何ミリくらい切除したのか、脱脂(眼窩脂肪、ROOF)はしたのか。

眼瞼下垂の手術ですと、腱膜はどのくらい前転し瞼板などに固定したのか、ミュラー筋も短縮したのか。

 

などの情報がどの程度術者から説明を受けていたのかがわかると、修正に訪れた患者さんの瞼の中の解剖学的な状況がわかるのですが、ほとんど患者さんは術前に説明を受けていないのが現状です。

たぶんその美容外科医自身が解剖学的な知識が十分ではなかったかもしれません。

 

2)○○先生の手術を受けたと先生の名前がわかると、経験的の

手術法がわかるので、修正のポイントがつかみやすく、瞼の中の構造も比較的想像しやすく、修正もしやすい印象があります。

 

手術が上手な先生が行った瞼の中の状態は、癒着も少なく、中の組織構造がわかりやすいので、修正もスムーズにうまくいきます。

手術のヘタな先生の瞼の中の状態は、開けてビックリのことが多く、本来の構造とはかけ離れた状態で組織が癒着していることが多いので、それを本来の組織構造の状態に戻すのに苦労します。

 

そのためにも瞼の解剖学的な構造を熟知する必要があるのです。

 

教科書に書かれている解剖図は実際とはだいぶ異なり、そのもとは西洋人が描いた瞼の想像図です。

それがあたかも実際に見たかのように描かれているので、思わず騙されてしまいます。

私も長い間 その想像図が実際の組織構造かと信じていました。

 

しかしその想像図に疑問を持つようになり、解剖学の教授にお願いして、瞼の組織をさまざまな角度で詳しく観察したところ、その想像図が間違えであることを、組織学的に証明するのに20年以上かかりました。

 

おかげで現在は切開法の手術法は、二重ができるときに折れ曲がる位置の眼輪筋と、先に露出しておいた腱膜とを縫合固定し、組織標本にあるように本来の腱膜と眼輪筋とのつながりを再構築することで、極めて解剖学的に無理のない縫合法をおこなっています。

 

その結果 瞼の動きも自然で、瞼を閉じたとき、傷のへこみがほとんどない仕上がりにすることができました。

半年以上たち、傷の赤味がなくなると、すっぴんでも手術をしたかどうかわからなくなります。

 

 

 

つるの二重まぶたさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス