他院での二重手術の修正 本当は難しいです。(その2) | Dr.つるきりの二重まぶたのブログ 

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元つるきり形成・皮フ科 院長、鶴切一三(つるきりかずみ)
JSAPS美容外科専門医のブログです。
現在はフリーランスDr.として
 火曜は JR錦糸町のティーズクリニック、
 今年2月から
 水曜に 銀座すみれの花形成クリニックに勤務します。


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他院での二重手術の修正を30年ほど行ってきましたが、想定外の症例に遭遇することがあり、メスを入れるときは今でも緊張します。


さて前回の続きの話をします。


4)「目が開きづらい。」について

前を見たり上を見たりしたとき全体的に瞼の開きが悪い場合は、手術中に腱膜性の眼瞼下垂を作ってしまった可能性大です。原因は挙筋腱膜を瞼板から外してしまったためかと推察できます。瞼の組織解剖を十分理解せずに、手術を行った結果でしょう。

また部分的に特に目頭側の目の開きが悪い症例では、瞼の中央部と目頭部の組織の違いを理解せずに内部処理をした結果です。

このように瞼の組織解剖を理解せずに、見よう見まねで手術をした結果おきた症例は意外と多いのです。

いまどの組織をいじっているのか理解していないようです。

修正は、はずれた挙筋腱膜を瞼板に数か所固定するか眼輪筋に縫合固定した後に、開瞼させ目的を達していることを確認する必要があります。

全身麻酔(静脈麻酔)で眠らせ手術をするクリニックは、術中確認ができないので、問題です。


5)「瞼が閉じない。」について

これはどう修正してよいか悩む症例というか、お手上げ状態に陥ります。

「目をもっと大きく。」と要求し、必要のない眼瞼下垂の手術(腱膜の前転法)などを繰り返し行なった結果、腱膜が短くなり、瞼が閉じなくなったのではないかと推測できます。

また切開法で幅広の二重を希望し、何度も皮膚切除を行った結果、瞼を閉じるのに必要な皮膚が不足した結果と推測されます。

このようなときは あせらず傷をやわらかくする薬・リザベン(トラニラスト)を服用しながら、2,3カ月待つことです。傷が柔らかくなると何とか瞼が閉じるようになった症例をいくつか経験しています。

「もう少し。もう少し。」の欲望にはまると、あなたは不幸の連鎖にはまるのです。


6)「まつ毛が目に刺さる、まつ毛が下向き。」について

これは切開法のときに瞼板と皮フとを固定するときにまつ毛から瞼板の長さに対して、まつ毛から皮膚の長さが2倍ぐらいの長さになり、まつ毛を眼球に向け押し下げた結果と推察できます。

まつ毛が生えている部分は睫毛部(しょうもうぶ)と言われていますが、その環境は特殊でまつ毛は瞼板と一体化した固い結合組織の中に生えています。その形はゴルフのクラブヘッドの形に似ています。

逆さまつ毛の人は、まつ毛の生える方向が決められているので、まつ毛を抜いてもその生える方向を変えることはできないのです。

逆まつ毛ではないのにまつ毛が目を刺したりするのは、手術瘢痕により二重の縫合位置までの瞼板と皮膚との長さのバランスがくずれたためです。

これも睫毛部の組織構造を理解すれば、修正できます。


このように二重手術の修正には、目頭から目尻までの瞼の組織解剖の違いをしっかりと理解することが必要条件です。どれだけの「修正専門医」がこのことを理解しているか不安です。

二重手術の修正を成功させるには、正しい瞼の組織解剖の知識と、多くの修正手術の経験が必要です。

そして本来の瞼の構造を再構築することができれば、」また近づければよい結果を得ることができると信じています。



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