【 UACJ:人事案に大株主・古河電工が反対 】


 2018/3/3、日経新聞朝刊に、『UACJ新体制「リーダー分からず」人事案反対の古河電工社長、「山内・岡田氏、取締役退任を」』とする記事が掲載されていた。
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO27664690S8A300C1EA6000


1.主な論点:*UACJ(5741)
*古河スカイと住友軽金属工業(「住軽金」)が経営統合し、UACJが発足

(1)3人の代表取締役(株主総会決議:6月21日)

・社長に昇格する石原美幸氏(60)(住軽金出身)
・副会長になる岡田満社長(61)(古河電工出身)
・会長に留任する山内重徳会長(69)(住軽金出身)

⇒ 筆頭株主の古河電気工業(5801)・小林敬一社長(58)は山内会長と岡田社長の取締役退任を求めると主張

= 経営のリーダーは誰で、役割は何かが分からない。石原新社長にはバランスの取れた経営をしてほしい。そのために山内会長と岡田社長の影響力を排除する必要がある(小林社長)


(2)古河電工からの監査役等

・今年になって『独立性を高めたい』として外されるようだったので、その代わりに独立した社外取締役の選任を提案していた(小林社長)

⇒ 人事案では現在の監査役や我々が希望した社外取締役の名前がない(小林社長)


2.大株主への働き掛け

・筆頭株主として全てのステークホルダーの利益にかなうと思い行動している。新日鉄住金やメインバンクなどの大株主、機関投資家も提案に賛同してもらえると思う(小林社長)


3.UACJ:2月27日のプレスリリース

「代表取締役の異動に関するお知らせ」
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180305_083823464_clifgp45c5dpodn1nu1q4smb_0.pdf

・岡田代表取締役社長兼社長執行役員⇒(新)代表取締役副会長
・石原取締役常務執行役員⇒(新)代表取締役兼社長執行役員


<感想>
 本件は、(古河電工出身の岡田現社長を含めた)UACJ側と大株主である古河電工側の意向の相違がもたらした騒動と言える。
 ガバナンス上は、古河電工の言い分の方が正しいように思われるが、6月21日の定時株主総会での決議の行方が注目される。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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