この前、保育所にお迎えに行くと
「誰かー将棋しよー!」
と声をかけてる男の子がいた。
「はーい」
イチくんが返事をして向かいの席に座った。
え! もうお迎えに来たんやけど?!
いや、それよりも将棋?! したことあるん??
様子を見ることにした。
最初の位置にちゃんと並べている。
順番を守ってルールに沿って将棋を打ち始めた。
進められる位置を駒に書いてあるとはいえ、ちゃんと戦略を考えながら打っているように見える。
将棋を忘れてしまった私にはよく分からないが全く問題なく試合が進む。
すごい!! これはもう買うしか無い!!
速攻で買った。
ちょうど半額セールをしてて安く買えた。
買う条件として
保育所の将棋に似ているもの。
やはり慣れている方が良い。
進められる方向が駒に書いてある。
書いてないとイチくんも私も分からん。
そこそこ大きさがある。
ニシくんの誤飲防止。
公文の将棋はベストだった。
すべて条件クリア。しかも木で出来ていて馴染みがよく木の良い香り。
さきほども書いた通り、私は将棋を忘れた。
小学生の頃は同じく駒に書いてある将棋をしていたと思う。進め方が書いてあるチェスをしていた記憶はあるが将棋はうろ覚え。
駒に書いてない将棋は持っていたが将棋倒し? をしていた。マグネットタイプだったのでごっそりくっつけて動かしていた。
そんな状態なので本気でイチくんに挑んでも良い勝負になる。何度か負けた。イチくんも初心者だがなかなか強い。
さすがに私は慣れてくると勝つ回数が増えてきた。
私はオセロが得意なので相手が気持ちよく勝てるよう操作することができる。序盤、相手は負けてる状態が続くが途中から気持ち良くパタンパタンと自分の陣地を増やしてもらう。
将棋は違う。そんな操作をする余裕がない。
手加減したくてもわからない。
ほぼ同レベルなので手加減しなくても良いと思うと本気で楽しんでしまい勝つ回数が増える。
将棋の用語も忘れた。
私「王様! 王様が取られる! ん? 王様? 合ってる?」
主人「王将」
私「王将だって。王将取られるー」
主人「餃子、餃子」
私「ぎょーざとも言うんだって。……ぎょーざ? 餃子の王将?」
パニック。
もう1つは「ぎょく」と書いてあった。
両方、「おう」だと思っていた。
将棋楽しい。