続・猫と饒舌の日記

文筆家・古谷経衡のオフィシャルブログです。
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この記事は、無料メルマガ「古谷経衡の斜会学通信」2018年1月号より転載・加筆したものです。配信をご希望の方はこちらから登録をお願いします

 

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1月8日が成人式だと知ったのはつい昨日のことである。なぜなら私は土日祝祭日と無縁な生活をしているからである。無頼を気取るわけではないが、物書きとは得てしてそういうものだ

さて、私は成人式というものが嫌いだ。二十歳の時、住民票所在地の札幌市から招待状が実家経由で転送されてきたが一切黙殺した。その時私は大学生で京都に住んでいたので、いちいち式のために郷里に帰るなど馬鹿馬鹿しいのであった。

よしんば仮に、私がその時札幌にいたとしても、成人式などには絶対に行かなかったであろう。地元民が晴れの姿で、クラス単位で集まる儀式に何の意味があるのかよくわからない。

むろんこれは、青春時代に地元に暗い思い出しかなく、陰惨な同時代を送った原体験が私の精神をゆがめ、「地元」というものに対し極度の嫌悪感を惹起させていることに第一原因がある。

前提的に私は、「地元」とは全く無縁で、映画『ニューシネマパラダイス』の主人公のように、地元は二度と帰らない、捨て去るものだと思って出てきた。その地元の連中と、一緒に二十歳を祝うという行為自体に、私の神経の負の琴線が揺れるのである。

地元を一切消去してきた私は、札幌市出身という事実は明かしているが、出身高校も出身中学も言いたくないし、今後も公開するつもりもない。碌でもない高校と中学で、まったく良い思い出がなく、18歳まで一刻一秒でも早く、この閉鎖的な地元から抜け出したいとばかり思っていた。

別に札幌を悪く言うつもりはないが、一年の半分が雪に閉ざされ、退屈な連中と狭い街で顔をあわせる生活は私にとって囚人生活と同じなのだ。だから私は本州に出てきた。

私は京都、大阪、神奈川、千葉と居所を転々としてきたが、今住んでいる松戸が一番良い。地元民ではないので友人も知人もだれ一人この街にはいないが、その代わり自由だ。地元は、地元で指導的な立場に立つリア充や社公層にとっては天国だが、そうでないものには窮屈しか提供しない。

「地元」と縁を切るとあらゆることに自立と自活が求められるが、それと引き換えに自由だ。地元の引力に拘泥される成人式は私にとって「窮屈な地元」の象徴であり、ゆがんだ私の精神には敵愾心の対象としか映らないのである、とは言い過ぎだろうか(了)。

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