生命の時代から心の時代、認識の時代へ-当たり前を覗いてみる105-

アリストテレスやプラトンが活躍していた古代という時代。

生命に従事していた人は奴隷という身分で扱われ、人間として認められていませんでした。

富を持ち、身辺のすべて他人に任せることが出来た人だけが、人間としての身分を獲得していました。

そこからルネッサンスを経て近代へと変わり、権力と人民という絶対的な主従関係がどんどん転覆され、現代ではすべてに人に人権が保障されています。

つまり、生命という条件においては、だれもが奴隷ではなく人間として認められていることになります。

しかし、心という条件においてはどうでしょうか。

生命が権力の主従から自由になることで解放されたことと対比すると、心はいまだに自分よりも上位の何かの主従から自由になることが出来ていません。

どんな条件・状況・環境においても人権が認められている生命と対比すると、心はいまだにあらゆる条件・状況・環境の影響を受動的になり、上がったり下がったりを繰り返してしまっています。

生命の時代を解放の始まりは、天動説から地動説をもたらした新たなパラダイムシフト、神から理性の知を中心とした啓蒙時代でした。

新たな基準から日常の中にある当たり前を見直したときに、多くの発見と気づきが様々な新たな世界を生み出していきました。

心の時代は認識です。

これまで自分の変化を取り組むのなら、人間関係や環境の変化、時間やお金の使い方といった、存在現象を変えることで変わっていくものだと捉えられてきました。

しかし、それらを変えても根本的な何かが変わってはいません。

自分自身の変化は、何をどのように考えているのか、感じているのか、私にとって○○とは何かという、認識の変化が必要です。

どのように生きるのかという私から、どんな私で生きるのかへとパラダイムシフトが、心の尊厳が1ミリも毀損しない、毀損されない新たな時代の幕開けとなります。

生命を維持し持続させる時代から、尊厳が失われる不安がなく創造性を発揮する時代へと変わっていきます。

時代の変化を感じていますか？

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