Mount Kinabalu International Climbathon!! | SkyRunner キャベツのブログ

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高度2000m以上 透明な光に包まれながら風になる スカイランナーの世界

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2012 SWS(スカイランナーワールドシリーズ)最終戦の「キナバル」に出場してきました。今年は標高4000m超の山頂には行かず、23kmのうちロードが14kmという走力の問われるコースに変更となりました。得意な岩場が短くなり、苦手なロードが長くなりましたが、SWSの最終戦であることには変わりありません。結果は10位で今シーズンを締めくくることができました。
2012キナバルクライマソン リザルト

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アジアのレースだけあって、地元のマレーシアをはじめ、ネパールやフィリピンなど、アジア人が多くて、欧州とはちょっとちがう雰囲気でした。日本からは、宮原徹さん、近藤敬仁くん、美齊津修くん、武藤さんなどの力のある選手が参加。欧州からはキリアン、ルイス、トムの今シーズン世界ランキングトップ3、あとはカタルーニャ勢が数人参加しました。女子も、ランキング上位の選手が5人くらい参加してました。
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優勝はキリアン。彼は今年のSWS戦だけで7勝しています。山だけでなくロードも速い。今やヴァーティカルKM以外のトレランレースでは向かうところ敵無しです。2位はネパールの選手。知らない人ですが、ネパールにはこういう強い選手がまだまだいるのでしょうか。アジアには隠れスカイランナーがたくさんいるでしょう。そして、3位は宮原さん。トム(4位)、ルイス(5位)のビッグネームに勝ちました!!やっぱ日本のエースは強い!!オセロは弱いけど(笑)。宮原さんの実力は世界でも認められています。欧州でも「MIYAHARA」を知っている人に何人か出会いました。近藤くんはハセツネの疲れが残る中11位。海外初参戦の美齊津くんは17位。武藤さんはベテランの部で7位。これも立派な入賞です。フィリピンの人たちが言っていましたが、アジアの選手たちの間では日本人選手はとても強いと思われています。日本のメディアには広い視野でトレランを取り上げてもらいたいですね。
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ゴール後、宮原さんと健闘を讃え合いました。私はというと、ロードの練習不足が如実に出た感じ。歯車が噛み合わない走りでした。逆に、短かったですが岩場の区間はとても気持ちよく攻めることができました。ロードの走りと岩場の走りの両立は難しいかもしれません。でも、スピード化の著しいトレラン界で世界と戦っていくためには、宮原さんみたいにロード練習や陸上練習に打ち込む期間が必要だと思いました。オフシーズンにむけてのよい宿題ができました。
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近藤くんと記念撮影♪ 今回、レベルの高い山仲間と過ごすことができ、チームで高め合うことの大切さを改めて感じました。世界トップの企業チームのサロモン、世界トップの地域チームのカタルーニャの強さは、そのチーム力です。レース中のサポートや移動の手配だけではありません。近くにライバルやパートナーたちがいるというだけでとても心地よい緊張感が生まれるのです。いつも明るい近藤くんの悔し涙は「ま、10位でいいか」と思いかけていた自分にとって、とてもよい薬になりました。日本には世界と戦うレベルのチームは無い状況です。良くも悪くも個人プレー。それでは、いつまでたっても日本から子供たちが憧れるヒーローが生まれません。無いんだったら作ってしまえ。オフシーズンの2つめの宿題です。
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それにしても、メンバーに恵まれてとても楽しい遠征になりました。ひとりぼっちの欧州遠征とはなにからなにまで大違い。レースに集中できたし、レース後もとても楽しかったです。旅行会社のみなさん、参加者のみなさんには感謝感謝です。小さな最強アスリートにはサングラスを隠されたり、オラウータンを頭に乗せられたり・・・遊んでもらいました。SWSでも、ワールドチャンピオンシップでも、スカイゲームスでも、大勢の日本人で欧州にいく日がきっといつか来るでしょう。その日を楽しみに、これからも頑張っていきたいです!!