「まだまだ、家族のために生きていたい。」
 
「手術、嫌だわー。
でも生きるためにやるしかないわね。
退院したら電話するわ。」
 
 
 
「はい!待ってますよ!」
「お大事にね。」
 
 
 
月曜日、そんな会話をして
お互いにバイバイと手を振り、
患者さんの自宅を後にした。
 
 
 
 
昨日、電話受けたスタッフから
LINEがきた。
 
 
「ケアマネさんから連絡です。
〇〇さん
術後の経過は良好だったけど、急変して
亡くなったそうです。」
 
 
 
マジで?
ウソでしょー。
何で?どうして?
あれが最期なんて嫌だよー。
 
 
 
 
「気が進まないわー
もう死んでもいいと思うの。」
「でもね、やはり、家族にしてあげたいこと
まだまだあるの。」
 
「自分の身体だから
自分で管理しないと。私、まだ生きたいのよ。」
 
 
そんな葛藤をたくさん話してくれた。
 
 
 
 
患者さんからは家族へのたくさん愛が
溢れていた...
患者さんがどれほど家族を思い、
生きたいと頑張っていたのか。
 
私は誰よりも知ってる...。
 
 
 
 
 
 
でもね。
実は家族とは不仲なんですショボーン
2世帯住宅一緒に住んでいても...
心は通じ合うことはなかった様子。
 
逝去の連絡もアッサリしたものでした。 
 
複雑に入り混じった家族の想い
無念な思いで旅立ったであろう
患者さん...
 
 
「生きるために。」
 
と話してくれた様子が頭から離れない。
 
 
 
 
 
 
 
コロナがここまで拡大してしまったわけで
私達は「生きるために」必要なことを
一人一人が責任を持って行わないと。
 
 
 
 
日本は自由があるけど
その分
「命」の責任が重くのしかかる。
 
 
自分が、自分の周りの大切な人が
「生きるため」の責任が。
 
 
 
 
 
自由の権利を主張して...
「自分の大丈夫」を貫くのであれば
そのリスクと結果にも
しっかりと目を向けて責任を取る必要がある。
 
しかし、コロナになり
後遺症、重症化、死亡となったら
どう責任とる??
自分だけじゃないよ。
周りにも感染させて命を奪う可能性が
大きい。
 
そこまで考えて自分の行動を決めないと
ならない状況だと思う。
 
 
 
 
 
 
 
在宅療養で医療が受けれず亡くなる
救急搬送できない。
 
 
これは政府だけの責任??
一人一人が自分の信じる自由を貫いてきた
結果では?
 
 
と...思ってしまいます。
 
 
 
 
 
私達、在宅チームにもコロナの対応が
迫られてきました。
 
 
今、抱えている
高齢者や感染弱者の在宅療養者のケアと
コロナ陽性者の訪問を両方するには
相当な資源と労力と気力が必要です。
 
 
でも
コロナ感染と闘う一人でも多くの人には
大切な家族にがいて、
「生きたい!」「生きていて!」という思いが
当然ながら溢れている。
 
 
 
 
全ての人に安心と安全な
医療を届けたい!
 
それが医療者の使命でもあり
せつなる願い。
 
 
 
私に出来ることは
今こそやらないと!と思う。
 
 
 
 
 
 
でもね。
 
私にも
大切な家族がいて、守りたい暮らしがある!
今の患者さんだって守らないと!
 
 
そして、これ以上の心身共に
ストレスを自分が引き受けることが
できるだろうか?
 
 
今の暮らしで
自分が生きることに精一杯、、、
 
 
でも...誰かがやらないと!
って思うし。
 
 
 
 
心中、穏やかではいられない。
すごく複雑です...。
 
 
 
 
 
 
最後の部分を抜粋しました
下矢印
政府によれば11月までに希望する全国民が2回のワクチン接種を終えられるようにするという。
あと3ヵ月だ。
これまで1年半がんばってきた。
あと少しで日常が戻ってくる。
 
も、その時に大切な人がこの世にいない。
そんな悲しい思いをする人を1人でも少なくするために。
今一度、1人ひとりが気をつけなければならないことを思い出してほしい。
 
 
 
 
今、重症化しているのは8月初旬
東京都の感染者が
2000人くらいになった頃に感染した人達です。
 
 
今は一日の感染者は倍増しています。
今以上に、中等症、重症者が一気に増える。
確信に医療は行き届きません!!
想像しただけで恐ろしい。
 
 
「大切な人が来週にはこの世にはいないかも」
 
そんな現実が目の前に迫っている。
 
改めて一人一人が災害という意識を
持たないと...。