自然食と子育て
〜私がいきついた「ほどほど」がちょうどいい〜
私が自然食に完全に目覚めたのは26歳の時。
坐禅合宿で精進料理に出会い、
オーガニックペンションでの住み込み生活を経て、
日本で一番厳しい基準を持つと当時言われていた
自然栽培野菜の会社で働いてきました。
実際に自然食にしたことでアトピーはよくなり
37歳・39歳であっさり妊娠できたのも食の土台があったおかげだと思っています。
自然のやり方で古来からの製法を守ってくださってる生産者さんには、今でもリスペクトしかありません。
でも、今
「子どもを厳格な自然食で育てたいか?」と聞かれたら、
私は「ほどほどでいきたい」と答えます。
かつての私はストイックすぎました。
肉魚を食べずに生理が止まったり、
牛乳の代わりに大豆を摂りすぎてアレルギーのような症状が出たり……。
私は1日2食を職場で食べていたし
家族の理解があったことと
友人と会う時は気にせず食べることを決めてたので人間関係にトラブルがあった記憶はありませんが
厳格になりすぎると、家族や友人関係にもヒビが入るという話も聞きます。
いわゆる「マクロビ離婚」という言葉があるように、自分の正しさを振りかざすと、大切な人との間に壁ができてしまう。
何より毎日食べる食事はとても大きいのですよね。
そんなことは感じてはいたけど、
自然食ではありたいと思っていました。
それももう無理だとガラリと変えたのは、
妊娠でした。
あんなに避けていた「マックのポテト」や「ファミレスのコーンスープ」が無性に食べたい……!
夫が「いいものを食べてほしい」と作ってくれた料理は気持ち悪くて食べらない、無理して食べたら吐く、
を繰り返して諦めました。
自分の欲望に忠実になった時、ふと楽になれたんです。
出産後はさらに大変過ぎて
「やってられるか!」の連続(笑)。
封印していた「めんつゆ」「チューブのニンニク」「電子レンジ」。
使ってみたら、なんて楽なんだろう!と感動しました。
妊娠したり子どもが産まれたことで
「何でも美味しく食べられる」のが、本当の強さ
そして自然食の世界に10年いて気づいたのは、
「自然食をしていれば、病気にならないわけではない」という現実。
病気になった人、亡くなっていった人を何人も見てきました。
遺伝もあれば宿命もある。
「あれはダメ、これはダメ」排他的な精神状態こそよくないと痛感しました。
憧れの先生たちが、
実はヘビースモーカーだったり、コーラが大好きだったりする姿も見てきました。
でも、その「緩み」や「遊び」こそが、その人の人間らしい魅力だったりするんですよね。
今の私が思うこと。
「オーガニックしか食べられない」のは、
ある種の弱さかもしれないということ。
(もちろん、アレルギーや体質で必要な方は別ですが)
何でも美味しく、感謝して食べられる心と体を持っていること
それが一番の「強さ」
だと思うのです。
ほどほどに、感謝して生きる
岐阜に暮らし、
以前ほど自然食品店が近くにないし
宅配は苦手
子どもたちは基本的にもりもり食べてくれるけど
一生懸命作った野菜料理は手をつけず、
おむすびしか食べてくれない時もあります。
基本的にとてもストイックな私だからこそ
厳しい基準で自分を縛るより、
「有り難く、美味しくいただくこと」
お菓子を前にした時の子どもたちの笑顔ったら。
体にいいものだけではない
「うれしい、楽しい、おいしい」
という“心の栄養”を大切に
家族で楽しく会話しながら
日々の食卓を囲んでいきたいです。
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