「ロルカとフラメンコ」 | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


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ちょっと古い本だけど、
スペイン文学を代表するフェデリコ・ガルシーア・ロルカの
生誕百周年の年に出版された本。


「ロルカとフラメンコその魅力を語る
ロルカ生誕百周年記念実行委員会 (編集)
彩流社/1998.10.15/2200円

月灯りの舞

詩人は死んで 伝説は生まれた。
ロルカとロルカが愛したフラメンコを満載。
斯界を代表する人たちが語る必読の書。
            <帯より>


南スペイン アンダルシーア出身のロルカ。

彼はその土地の風土、伝承、人々の生活に題材を求め、
それらを根幹とし、そこに発想の根をおいていたという。
でも、それは単なる地方主義にとどまらず、


新鮮で高度の現代的な技法を駆使し、
創造者ロルカは実験的な戯曲作品や詩を生み出した。


そんなロルカのや戯曲に、今、日本人が何を学ぶのか。

日本の詩人、音楽家、舞踊家、劇作家、研究者などからなる
ロルカ愛好者が、それぞれのメンバーにより、
芸術的・文学領域からロルカを語る。


まずはロルカの詩がグラナダの風景写真と共に
表示される。


ロルカの魅力を評論、エッセイ、ショートエッセイ
というカタチでそれぞれの著名人が語る。


それは芸術家としてのロルカあったり、
劇作家ロルカ、吟遊詩人の側面であったりする。

そして、ロルカと音楽やロルカが愛したフラメンコ
のこともある。


座談会は5つあり、
その一つ「ガルシーア・ロルカのとその時代」と題し、
逢坂剛作家)、小島章司(フラメンコ舞踊家)、
堀越千秋(画家・カンタオール)、小川英晴(詩人)が
語るのは、スペインの歴史やロルカの詩の解釈をめぐる
話が興味深かった。


座談会の④「フラメンコの魅力」では
「パセオフラメンコ」社長 小山雄二氏も登場し、
ギタリストのエンリケ坂井、フラメンコ舞踊家の
鍵田真由美、佐藤浩希、鈴木敬子など、
フラメンコ世界の魅力的で優れた面々が語る。


ここでは日本で、コアなファンしかいなかった
フラメンコがどう普及していったか、
フラメンコの深い歌がどう日本人にとらえられ、
フラメンコの何に価値を求めるか。


外国のものであるフラメンコをどう勉強していくのか、
フラメンコの何から入り、何を求めるかなど、
それぞれの立場でひれびれの個性で詳細に語ってくれ、
大変勉強になる。


そして、ここでは「パセオフラメンコ」、
「日本フラメンコ協会」の役割に
ついても語られている。

丁度、「パセオフラメンコ」改編前の時期で、
フラメンコの認知度の低かった時代から、
先を見据え、業界に風穴を開けた社長の
熱い想いも活字を通して伝わって来る。


しかし、社長のイケメン写真の下のキャプションが
「小山雄一」になっている。
扉の紹介ではちゃんと「雄二」になってるのに……。
一本少ない。



月灯りの舞
ロルカのデッサン(本紙より)
「マルガリタ・シルグのために」(バルセロナ/1935年)



月灯りの舞
ロルカの詩と写真(本紙より)
写真:アルハンブラ

詩:小夜曲(セレナーデ)より抜粋



川の岸辺で夜が浴(ゆあ)みし
ロリータの乳房の上で
枝々は愛に死ぬ。


枝々は愛に死ぬ。


三月の橋の上で 
裸の夜が歌っている。
ロリータは 塩水と甘松香(ナルド)で
身体を洗う。


枝々は愛に死ぬ。


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