月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


テーマ:

「東京タワー
  オカンとボクと、時々、オトン」

 リリー・フランキー:著
 扶桑社/2005年06月/1500円


東京タワー

ナンシー関なき後最強のコラムニスト。
文章家と目されている著者が打ち立てた金字塔。
読みやすく、溢れるユーモアを提供しながら、
人間性のもっとも深い淵をのぞかせ、五感を
震わせながら本質に直面させる。
現在の日本文化の、もっとも高い達成というべき
です。(文芸評論家 福田和也)<帯より>



理想の母親像であり、息子像だね。
当たり前のような親子関係だけど、さまざまな要因が
重なって、よりその母子の絆が強まって行くのを
感じる。
息子にとって特別の存在である母親

前半は一気に読んだのだけど、東京にオカンを呼び寄せて
くるあたりからていねいに言葉をかみしめた。
そして、オカンの身体に異変が起きるところあたりからは
つらくて読めなかった。


なんか、もう胸がしめつけられて、涙がとまらなくなって。

親の老いを感じる時、親が小さくみえるという表現は
よくなされるがリリーさんはこう表現している。

大きくて、柔らかくて、あたたかだったものが、
ちっちゃくて、かさついて、ひんやり映る時がくる。
それは、母親が老いたからでも、子どもが成長したから
でもない。
きっとそれは、子供のために愛情を吐き出し続けて、
風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。



リリーさんのオカンへの深い愛、オカンからの深い愛、
そして、オトンへの奇妙な感情などが臆面もなく
ストレートに綴られている。
リリーさん流の言葉遣いで、おもしろくて、
でも……せつなくて。

オカンが抗がん剤治療でやつれてしまったとき、
本を読んで「気持ちが楽になる」というシーンがある。
だけど“そこにぼくの本はなかった”って
リリーさんはつぶやく。
そして、“オカンの痛みを癒せるような本を
ボクは書くことができなかったけれど、そこに
並んでいる作者の方々には、その時、心から感謝した。
オカンの気持ちを楽にしてくれてありがとう”と。

でも、リリーさんのこの本は十分、人の心の痛みを
知り尽くしたからこそ書けた本じゃないかと想う。
最後はオカンへの手紙みたいになってて、
どれだけオカンに読ませてあげたかったことだろうと
想って、また涙してしまった。


死を覚悟してからのオカンとの日々はもう
リアルに迫ってくる。
ずるいね、こんなに泣かせるなんて。





★リリーさんと言えば
 おもしろ映画コラムのこれがおもしろい。
 大爆笑もの。
「日本のみなさんさようなら」
 http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10008890266.html


 こっちのコラムも笑える。
「誰も知らない名言集」
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10008935891.html

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