追記:消化器型悪性リンパ腫の末期としてのコナの最期
昨日、夫婦でまとめたコナの最期の日の手記
どうしても気持ちが先走り
なかなか冷静に 具体的な事象を書けずに長々と書いてしまいました
でも、これはこれで 僕たち夫婦のコナに対する正直な想いなので
このままにしておきたい
けれど、
改めて 2月に記したコナの最期の日々の手記Part.1を読んでみると
コナと同じ病気で苦しんでいるワンちゃんを抱えた飼い主さんのために
具体的に情報を提供できたらな・・・と考えていた自分の姿が見えまして
再度、あくまで情報の提供として 記事をまとめようと思いました
これはあくまで 検索ワードで
『犬の 消化器型 悪性リンパ腫』
を検索している方々にむけた記事ですので ご了承願います
まずは 2月8日
コナの初めての月命日に記した手記
http://ameblo.jp/tsuji-yoshinari/day-20120208.html
そして 昨日の手記
http://ameblo.jp/tsuji-yoshinari/day-20120408.html
以下 簡単に補足事項を箇条書きにします
(以下 辻妻による手記となります)
○悪性リンパ腫は 犬のガンの中では、症例の多いガンの一つであるが
その中にあっても消化器型悪性リンパ腫は頻度は低く、
下痢や便秘、血便など 一般的な消化器の症状と混同するような症状のため
発見が難しい場合が多い
また、抗がん剤が非常に効果的とされるりンパ腫において、
消化器型リンパ腫は 抗がん剤があまり効かず、予後が悪い場合が多い
ダラダラと長く続く下痢、血便、さらに貧血症状が長引く場合
消化器型リンパ腫を疑って、血液検査で 『蛋白分画』 をみて下さい!と
先生に依頼してください
この検査により、確定診断は出来ないものの、リンパ腫の可能性の有無が
かなり読み取れます
一般的なあごの下などのリンパ線を触っても、まったく変化が無いのが
消化器型リンパ腫です
進行が早く 一刻を争います!
是非、勇気を持って先生にお願いしてみてください!!
○頻度が低い消化器型悪性リンパ腫であるが、
昨今、若年のミニチュアダックスに 消化器型リンパ腫が頻発しており、
その場合は、なぜか抗がん剤が効果的で 予後が比較的いい
○コナはダックスであるが、若年ではないため上記に当てはまるかは?
悪性リンパ腫が初めての重篤な疾患であった場合は、
当然、抗がん剤治療を 選択したが、
コナの体内にはすい臓がんも存在していたため、
副作用や彼女の残された日々のQOLを考えて、
抗がん剤治療はせず、直腸の腫瘤の摘出手術のみにとどめた
○コナが最終的にこの世を去ることとなった直接の原因は
肝臓の腫瘍が肥大し、肝機能の圧倒的な低下、
それに伴い腎機能も低下し、
目に見えた症状としては、最後に腎不全を起こしたのではないか
・・・と考えている
ただ、 コナの場合は
11月に直腸の腫瘍を摘出しているのでこのような結果となったが
通常は、胃や腸などの消化器にできた腫瘍から出血し貧血が悪化し、
腫瘍により 消化障害、 食物の通過障害などで死に至る場合が多いようだ
○消化器型リンパ腫の治療としては、
まずは直接の体調悪化の原因となっている 消化器の腫瘍の摘出手術、
それから抗がん剤での治療という手順が一般的と思われる
以上、ネットサーフィンをしても、症例があまり見つからないのが
犬の消化器型リンパ腫です
発症から短期間で死に到ることも多く、闘病記を綴るに至らないケースが
多いのかもしれません
実際 私たちも いくつか病院に伺っても
消化器型のリンパ腫である・・・という診断はなかなかいただけず
こちらの獣医さんで頂いた検査結果を こちらの獣医さんに持っていき・・・
という形で やっと導き出したのが「消化器型リンパ腫」という病名でした
その際に かなり有効だったのが
上記の血液の『蛋白分画』という検査だったのです
これも、実は私のネットサーフィンにより知った事でした
コナと私たちの経験が 少しでもお役に立てれば幸いです
飼い主さんと大切なご愛犬の
残された日々のQOLが少しでもより良いものになりますよう
お祈りいたしております!!