グラ号 「車中泊」珍道中 2011年7月 山編 3日目
一晩中降り続いた大雨
朝にはやっと止んで ホッ
でも あれだけ一気に降ったので 河川は増水で濁流に・・・
これでは 僕らが目指す場所に訪れるにはいまひとつの状況
天気予報を確認しつつ
とりあえずは 滞在している平湯周辺で何かしよう!ということになり
「じゃーロープウェイでも乗るか!?」と新穂高ロープウエイ乗り場に行くも
穂高連峰は雲の中 これじゃー山頂に行っても仕方なかろうと
新穂高温泉の宿にお風呂をお借りして ドボン
「野の花山荘」さん
平日のお昼という時間帯のせいか 貸切状態で入浴
単純温泉のお湯は やわらかく 温度も適温でゆっくり浸かれたじょ
露天の目の前には 錫杖岳(しゃくじょうだけ)の雄姿
2000m級の山でも山頂は雲の中
ということは3000mの山に登っても やっぱり景色はのぞめないなーと
再認識して また平湯へ逆戻り
「ま、一か所でのんびりもいいね」と思うも
思い出したのが 今回 平湯に入って初日に目にした看板のこと
『 平湯の大ネズコ 』 ってなんだろう
どうやら巨木らしい
「ネズコ」という響きが うちの末っ子「オジコ」みたいで気になる
どうしても見に行ってみたい!!とのことで ネズコ行き決定!!!
「日本の巨木100選 平湯の大ネズコ」まで1km
という看板がある駐車場は広大・・・でも車はうちのグラだけ・・・
(ぽつーん・・・)
一抹の不安を感じつつ入山
最初は緩やかな山道だったけど歩を進めるうちに登山道という体の道に変化
さらに不安がつのる
大雨後でぬかるむ足元
トレッキングシューズを履いていてよかった・・・
クマの存在なども意識して
大声で歌をうたいながら歩く事(登る事)30分くらいか・・・
藪を抜けると いきなり視界に入ってきたネズコに
思わず「すごいーーーー!!」と二人で叫んだ
(ネズコとはヒノキの一種だそうです)
根っこに水をかけて 手を合わせて拝んでいたら
隣りで辻妻が涙していた
1000年以上の樹齢
ここでこの木はいろんな時の移り変わりを見てきたんだと思うと
辻も感慨深く その生命力にあやかりたいと心から思った
屋久島の縄文杉を訪れる人も涙を浮かべると聞く
樹齢・サイズで縄文杉にはおよばないが
森の主の持つ威厳は同等だ
辻が 奥飛騨・平湯で最もお薦めするスポットであります
そして 先ほど登ってきた登山道より近道があるとのことで
帰りはそちらを選択
ネズコから平湯キャンプ場まで500mとのこと
(登ってくるときは1kmだった)
(これは途中の看板)
これが行きの道よりもさらに急で足場が悪い
写真じゃわかりにくいけど ↑ 辻が立っている後ろに続く
草の生えていない 土の部分が登山道 かなり急です
っていうか この辺の山 全てが急峻なんだよね
だからこそ 開発が進まず 守られてきた自然と独自の文化
森の精に感謝して 山を後にしました
夕方の天気予報をチェックしたら 明日は一日晴れるというので
「よーし!」と気合を入れて
早朝の出発を目指し 夜のうちに平湯を発ち長野県側の「沢渡駐車場」に
移動することに
いよいよ 明日は念願の 上高地 に行きまーす