今日は娘の友人、ソフィア姉妹が我が家に遊びにくることになっていた。
習い事で忙しい子供たちの唯一の都合がつく日が水曜の今日だったのだ。
なんでも誕生日に卓球台を手にした娘が、ピンポンゲームをしようとソフィアを誘っていたようである。

ソフィアのママ
イタリア人とは思えぬくらいの思慮深さ、そして溢れんばかりの優しさを有する才女である。
ヴァチカン重役の秘書に近い仕事をバリバリとこなしている。

そんな彼女と手作りケーキをつまみながら話し込むのは、もちろん学校や子供たちのこと。
娘たちの学校はアットホームが評判のとっても小さなインターナショナルスクール。
大多数の他のマンモス校とは異なり、プレジデントにも気軽におしゃべりや提案が出来る程のこじんまりさがメリットとなっている。


ひとクラスの人数もマックスが15人のため、とても行き届いた教育が行われている。
子供たちもしっかりとした家庭の品の良い子たち、、、
と言いたいところだが、残念ながら、学年が上がるにつれて
”品が良い”とは言い切れない部分もちらほらと出て来ているのが3年生の今。



子供にも大人にも良くありがちだが、ひとりひとりはみんないい子なのだ。
でも数人揃うと、、、


ソフィアのママが一番嫌っているのが、
”パロラッチャ”と呼ばれる下品な言葉。
実際にソフィアは絶対にこの手の類いの言葉を口にしない。
大抵は男の子が口にする場合が多いのだが、もちろん女の子でも口にする場合もある。

我が娘、最近は男の子と頻繁に遊ぶようになり、ポロッと汚い言葉を発していることがあるらしい。
その度に、ソフィア経由でソフィアママが私に教えてくれる。
彼女は自身の子供だけではなく、娘や他の子にも駄目なことはしっかりと諭し聞かせる。
時にママよりも強い口調で叱ることもある。


最近ちょっと反抗が強いクラスのNちゃんに関しては、
両親ともに自営で仕事が忙し過ぎて、いつもおばあちゃんに預けられている寂しさからの悪態だという。

”Nちゃんのママはちょっと冷たいのよ”

どんなにNちゃんが悪い言葉を言い放そうが、ママは何も言わない。
叱るのは決まってソフィアのママ。
Nちゃんが拗ねた時、傍に駆け寄ってハグをしてあげるのも、なぜかいつもソフィアのママ。

”私、ソフィアママみたいなママが欲しい”

いつの間にかNちゃんはそんなことを言い出している。
Nちゃんはスキー休暇もいつもおばあちゃんと一緒に1週間を各地で過ごし、習い事もいつもおばあちゃんに連れられて行っている。
Nちゃんのママは誰もが知っている有名宅配業者の社長さん。
仕事で頭がいっぱいなのだ。




とっても性格はよいのだが、女の子みたいに温厚すぎるO君に関しても、こう言う。

”ママがあまりに庇いすぎている”

周りの男の子とは遊べず、いつも女の子と遊んでいるO君。
本当に優しくて、子供特有の意地悪な部分が全くないのが驚くべきところ。
あまりにも純粋無垢に育っているせいか、
周りの”下品”な行動や言葉には全く馴染めない。
そして時にひとりで寂しくしていることも。

”O君のママはあまりにも温室にいさせ過ぎ。
この学校の外に行ったらどんな荒波が待っているか分からない。
もっと強さを教えるべき”

ソフィアママの論議は止まらない。


彼女は本当によく子供たちを観察している。
そしてよく触れ合っている。

”子供には親の影がどうしても映し出されるのよ。
問題のないところなんてきっとないだろうけど、
親の持っている”確執”が如実に子供に現れる。
やはり鏡なのよ”


色々と考えさせられることもあった私だが、ひとつ言えること。

”心がきれいな人と一緒にいると、浄化作用が著しい”
ということ。

子供も同じ。
どんなに悪態ばかりついている子でも、素直で従順な子と一緒にいると
やはり少しは中和されるのか、
マイルドになる。

ソフィアママの溢れんばかりの愛情に、私まで包まれた水曜の穏やかな午後となった。


そして、明日は料理教室!
今頃準備に追われている。笑

先日、娘の習い事をサボらせて
一緒に見に行っていたダンボ。
やっばりディズニー映画はいいなぁと再確認♡

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