幼少の頃より”活字”が大好きだった私。

小学の頃は図書館が私のもっとも好きな場であったし、あの頃の私の楽しみは”文通”だった。

ヒトと接するのが苦手だったせいもあり、益々”活字”の中にヴァーチャルな世界を見いだしていっていたのであろう。

顔すら知らない相手より月に1度送られてくる手紙に思いを馳せ、ドキドキしながら封を切っていた。

見知らぬ相手が住んでるであろう土地やその子の生活をあれこれ想像しては、胸をときめかせていたもの。

 

こんな私が客室乗務員という仕事をしていたのは、一見矛盾にもとれるであろう。

元々私は頑張りやだった。

それはただ単に負けず嫌いだったから。

そんな性格が無理矢理にも背中を押した結果であった。

最もらしい笑顔を浮かべ、立ち居振る舞いに気を配っていた私だが、本来はヒトと接するのが苦手だった私だ。

文字で自分の気持ちは現せても、言葉では自分の思いの2割をも伝えることが出来ない。

それが現実の私だった。

 

華やかな世界に終止符を打ち、田舎暮らしに戻った私。

そしてまた大好きだった”活字”の世界にも戻って来た。

何気なく始めたブログより、自分の思いを発信し始める。

言葉ではうまく表現出来ないことも、ここでなら上手に現すことができる。

 

こんな私の元へ一通のメッセージがやってきた。

そう、不思議な出逢いだった。

なんで私に?

添加物アレルギーの夫と一緒になること10年、おかげで私も添加物フリーの生活である。

( だからといってジャンクが嫌いな訳ではもちろんない。笑 )

カップ麺という、一見したら私と対極にいる彼。

なんだか気になって彼のブログを覗いてみた。

そこで驚いてしまった私。

どうやらこの彼、その方面では知らぬヒトはいないという程の大物のトップブロガーのようである!

しかも毎回のコメントが100件をもゆうに上回っている。

そしてご丁寧にもそのひとりひとりに”きちんと”返信をしている。

 

今度は彼の記事を読んでみた。

すごく不思議な気持ちになったのを今でも覚えている。

記事はカップ麺について書かれているのに、まるで小学時代の文通をしていたあの頃にタイムトリップしてしまったかのような、そんな幻想を覚えたのである。

とても懐かしい気持ち。

カップ麺のことではない”なにか”が私に訴えかけていた。

それは彼が綴っていた”言の葉”だ。

彼はカップ麺という一見チープともいえる題材を扱いながら、そこで高貴な言の葉を沢山並べていた。

なんなのだろう、この矛盾した感じは。

とても異様な世界だった。

カップ麺が嫌いな人さえも好きにしてしまうような、

そして激辛が嫌いな私が、あたかも激辛を食べて満足しているかのような錯覚さえ覚えてしまう、そんな空間が広がっていた。

 

彼が言の葉の選択を駆使し、ひとつひとつの言葉の重みを大事にしながら文章を紡いでいるのは傍目にも明らかだった。

私が彼の文章に虜となってしまったのは言うまでもないこと。

 

そんな彼のブログにイタリア語のタイトルを見つけたのは数日前のことだ。

これは私に対するメッセージだとすぐに確信し、ブログを開いてみる。

 

Una donna come un cigno.....   白鳥のような女性

 

驚く程に恐れ多い言葉が並び(買い被りだよ、と口にしながら、、、)すっかりと恐縮してしまった私だが、誹謗中傷の影にこんな風に自分を評価してくださる方もいるのだと

感慨深くなったのも事実だった。

 

そして、彼。

本当に面白い人物でもある。

毎日カップ麺の記事を更新というから、当初私の中では”オタク”のような人物を想像していた。

フタを開けてみると、なんとみんなが貴公子と絶賛する程の美男子なんだとか。

そして玄米しか食べない、食にとてもこだわりをもった人物でもある。

きっとカップ麺も記事用として一口、二口食し、あとは食べていない場合もあるのではないかと思っている。

野菜依存症という共通点から始まり、片田舎暮らし等、数々の小さな共通点が私を幸せな気持ちにさせてくれた。

 

言葉は時に劇薬にもなるが薬にもなる。

彼がそう言っていた。

私は先日、とある場で”劇薬”を頭からふりかけられていたが、彼からの心のこもった言の葉の数々という”薬”によりいとも簡単に再生した。

言葉の重みや価値が分かりすぎる程に分かる彼だ。

そんな彼との出逢いに感謝せずにはいられない。

わたしの拙いブログを見つけ出してくれて本当にありがとう。



今回の関連記事

Egregi signori, Malinconia italiana.


https://taka27cupmen.blog.fc2.com/blog-entry-1582.html



ランキングに参加しています。

皆様からのいいね!や下記へのクリックが毎回の更新の大きな励みとなります。

応援をどうぞ宜しくお願い致します。

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村