以前から話題のアルツハイマー病新薬レカネマブ。
厚生労働省の専門家部会が使用を認めることを了承しました。
今後、厚生労働省による承認を経て、国内で製造・販売できるようになります。
アルツハイマー病の原因物質に働きかける薬が了承されるのはこれが初めて。
これまでの薬は、症状を緩和するものだったので、原因物質に働きかける薬は画期的です。
重い症状のステージになるのを2〜3年遅らせると推定されています。
ただ、誰にでも使えるわけではありません。
この薬の効果があるのは、脳に「アミロイドβ」がたまっていることが確認できた早期のアルツハイマー病の患者。
脳にアミロイドβが溜まっているかの検査は、保険適用外らしいです。しかも、検査できる病院が限られていたり、患者の身体に負担が掛かるものだったりと簡単じゃなさそう。
検査も簡単で安価なものが実用化されるといいですね。

アメリカでは、他にもアルツハイマー病の原因物質を取り除く作用のある薬が承認されたり、承認申請されたりしているそうです。
そのうち一つは、日本でも年内に承認申請がされる見通しとのこと。
2023年1月時点で、141種類の治療薬の治験が世界で行われているそうです。
これからアルツハイマー病に効果のある薬が他にも出てくるのではないでしょうか。
