親が年老いたら同居すべきなのか。
考える人は多いと思います。
 
知人女性の話です。
知人は当時40代だったと思います。
60代の母親とは別居でしたが、同じ県内に住んでいました。母親は元気で、仕事もしていて介護とは無縁な状態。
 
今は元気でも高齢者の一人暮らしでは、倒れた時に誰にも気づいてもらえないと考えると怖いし、母親に何かあってから同居するよりも、元気なうちから一緒に暮らした方がいいのではないか。
 
知人は、母親をそう説得したそうです。

 

 

 

知人一家の住まいに、母親が引っ越してきました。
知人と、知人の母親は折り合いが悪くケンカの絶えない日々。
 
数年は一緒に暮らしたはずですが、ある日、母親が「もう出て行く」と言いました。
 
出て行くと言ってもすぐ帰ってくるだろうと知人は思っていたのですが、知人の母親は一人で高齢者でも借りられるアパートを探して、契約して、引っ越して行ってしまいました。
 
知人は「勝手なことして!」と腹を立てたそうですが、その後は適度な距離ができて、同居している時よりも関係が改善したとのこと。
 
知人は、一度同居してみたのはよかった。
同居してうまくいかないことがわかったから、と言っていました。
 
親が年老いたからと言って、同居するのが唯一の正解ではないんだなあと感じました。
 
わたしも自分の母と同居したら、うまくやっていく自信はないです。(性格が合わない)
 
 
 
和田秀樹さんの「家族と同居している高齢者の方が自殺しやすい」という記事を読んだので、親との同居について思いを馳せてしまいました。
 
和田秀樹さんといえば、以前読んだ「ぼけの壁」は、ためになりました。