特養にいる父に会いに行きましたが、認知症の父は母のことを忘れてしまいました。

 

 

わたしが父のお世話をしていた頃は、入院中の母とのZoom面会をする時、父にも参加してもらっていました。

 

実家にいると、母のことを思い出すのか「お母さんはどこに行ったのか」と急に言ったり、「お母さんは入院しているんだよなあ」と正しく認識していたりもしました。

 

特養に入ってから数ヶ月は、コロナ対策で面会が制限されていたので父から母のことは聞かれず、わたしも話題にはしませんでした。

 

でも、何で食糧難の時に亡くなったなんて言ったんだろう?

 

 

 

考えたところ、一つの仮説が浮かびました。

 

父は、子供の頃に歳の離れた姉を亡くしています。

それが、戦時中か戦後か、食糧難の時だった可能性が高いです。

 

姉を亡くした記憶と、妻がずっとそばにいないという感覚が混ざっているのかもしれません。

 

父の作話にも、もとになるエピソードはあって、それに思い当たると納得してしまいます。