今年は実家の母が倒れ入院し、認知症の父を一人にしておけず、介護生活が始まりました。

 

介護保険サービスを受けるどころか、認知症の診断すら受けておらず、わたし自身も認知症の父とどう接していいのかわからず、手探りでした。

 

そんな時に、父との接し方のヒントになってくれた本を紹介します。

 

マンガでわかる!認知症の人が見ている世界(川畑智)

 

マンガで例をあげながら説明しているので、読みやすさ、わかりやすさは一番。

「こういう時にはこういう対応をする」というだけにとどまらず、「こういう時、認知症の人にはこんな風に見えているからこう対応する」というのが理解しやすくてよいです。

 

2が出たのを知って、即購入しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

認知症世界の歩き方(筧裕介)

 

この本も、認知症当事者の見えている世界を垣間見させてくれる本です。

イラストが多く使われているし、レイアウトも見やすく読みやすい本です。小難しい感じは一切ないので「認知症ってどんなものだろう」と思った時に手に取るのにいいと思います。

架空の世界を旅するような気持ちで読み進めていくことができます。

 

 

 

 

 

 

ボクはやっと認知症のことがわかった(長谷川和夫)

 

認知症の診断に用いられる長谷川式スケールで有名な長谷川和夫先生の本です。

認知症専門医として活躍されていた長谷川先生が認知症を発症し、自身の認知症について語られています。

認知症だから何もわからないと置いてけぼりにしないでほしい、と書いてあるのを読んで、わたしは父への対応を改めようと思えました。

 

 

 

 

32歳。いきなり介護がやってきた。(あまのさくや)

 

お母様ががん、お父様が若年性認知症を発症したあまのさくやさんの本。

ほのぼのとしたイラストに癒されます。

認知症のお父様のエピソードを読んでいると「あるある」と思えることもあり、お母様の入院、お父様の認知症という状況が自分と重なり、涙したのは一度や二度じゃありません。

 

 

 

 

認知症の人がパッと笑顔になる言葉かけ(右馬埜節子)

 

内容は介護職の方向けですが、家庭でも応用できる内容でした。

足し算、引き算の発想というのが、認知症介護をする人の助けになると感じました。

著者のいう「引き算」とは、正しい理屈や価値観をいったん脇に置いて、認知症の人の見ている世界に合わせた声かけをすること。

この本を読んで、父と接するのが楽になった気がします。たぶん、父も楽になったんじゃないかな。

おだやかに過ごせることが一番です。