介護関連の本を読みました。
 

70歳の新人施設長が見た介護施設で本当にあったとても素敵な話 川村隆枝

 

著者の川村隆枝さんは、麻酔科医として活躍しながら、脳出血と脳梗塞で左半身麻痺になった夫の介護をしていたそうです。

夫が亡くなった後、老健の施設長に就任されています。

 

老健の施設長になって見た施設の様子、夫の介護の経験で感じたこと、介護予防について書かれています。

 

表紙に、

「介護士とお年寄りの泣ける、笑えるエピソード」

とあるので、そういうエピソードが満載なのかなと思っていましたが、期待するほど満載ではなかったです。

 

けれど、介護を経験した立場からの施設入所について書かれている部分は、これから家族を施設に入所させる身としては心強かったです。

 

たとえば、

夫を施設に預けて夫も自分もよかった。

夫は施設に入所して、倒れてから初めて笑顔を見せてくれた。

もっと早く介護のプロにお任せすればよかった。

というようなこと。

 

 

介護の本を読んでいると、つらくても自宅介護を続けたというような体験談が目についてしまいます。

「施設に預けてよかった」という話を読みたいと思っていたので、その点はよかったです。

 

目次の

「介護施設は姥捨て山ではなく、楽園」

という見出しだけでも勇気づけられました。

 

ニュースでは、介護施設の悪い面ばかり取り上げられてしまうけれど、いい面にも注目していきたいものです。