今はショートステイにすっかり慣れて、すんなり出発するようになった父ですが、利用当初はショートステイに行くことを嫌がりました。
ショートステイに行くのを嫌がる父を説得していた時に、父がふと
「そこに行くと、お母さんの病院に近くなるんだったか?」
と言ったことがあります。
ショートステイ先は、母の病院からは全然近くありません。
でも、入居を検討していた特養に入ったら母の病院に近くなるのです。
以前、父に特養の入居を勧めたことがあります。
https://ameblo.jp/tsug-um/entry-12745358662.html
同然のことながら、嫌がられました。
ショートステイに行くのも嫌がっていた時期なので、特養はもっと嫌でしょう。
特養に入居した時のメリットとして「母の入院している病院に近くなる」とわたしは言いました。
父は、それを覚えていたんですね。
つまり、父のとって「母の病院に近くなる」ということは心に残るメリットだったということになります。
いろんなことを忘れてしまう父は、時々母のことも忘れてしまいます。わたしと母を間違えることもあります。
でも、母を大切に想う気持ちも残っているんだなあ。考えていたら泣けてきた。

