父のお世話を始めた頃、認知症特有の記憶障害と見当識障害(繰り返し日付を確認する)にいささかうんざりしていました。

 

何度も何度も同じことを聞かれる。

まるで泥酔した酔っ払いの相手をしているみたい。

 

しかし、わたしは思い直したのです。

酔っ払いよりマシだと。

 

酒臭くないし、吐く心配もない。

それに一人で歩ける。

 

それに父が安心できる状況を維持してあげれば、ごきげんなことが多いです。

認知症になるずっと前の、ほろ酔いでごきげんだった父を彷彿とさせます。

 

脳の働きが低下するという点では、認知症とお酒に酔っている状態というのは似ているのかな。

 

 

 

ところで、泥酔した翌日に記憶がないという経験をお持ちの方もいると思いますが、それを繰り返していると若年性アルツハイマーになりやすいと本で読んだことがあります。

また、アルコール依存症の人や飲酒量が多い人は、アルコール性認知症発症のリスクが高まります。

 

お酒を飲むなら、適量を楽しむのがいいですね。

飲み過ぎは、脳にも内臓にもダメージを与えます。

 

ちなみに、わたしはお酒を卒業しました。

お酒を飲む頻度や量を減らすより、やめる方が楽でした。