母に面会してきました。


父の写真を見せながら父の様子を話していたのですが、父がいい笑顔を見せている写真がいくつかありまして。


そのうちの1枚。

父が座椅子に座って笑っている写真がありました。


その写真は、父がショートステイ先のことを語っている時に撮ったものでした。


「あそこでは大事に大事にされたなあ。何であんなに大事にしてくれるんだろう」

と父が言いました。


「家にいるより大事にしてもらえるんじゃないの?」

とわたしが言うと、父はくつくつと笑って、

「そんな言い方すると、家で虐待されているみたいじゃないか」

と言いました。


言った後も余程おかしかったようで、しばらく笑っていました。


写真を見せながら父とのやりとりを母に話すと、母は少し笑ったようでした。

考えてみると「家にいるより〜」というのは母が言いそうなことですし、父の答えも往年の父らしいものでした。


父は認知症だけど、まだ父らしさも残っていて、母は寝たきりで声も出せないけど、感情はあるのです。