父が混乱しているのか、
「俺の荷物は、もう送ってくれたの?」
と言いました。
どこへ送るの、と問うと、
「いつもきちんと俺の荷物をまとめてくれてるじゃない?」
と言うのでした。
ショートステイ先と勘違いしているのかと思い、
「それは(ショートステイ先)でのことじゃない?お父さんはもうここに帰ってきたんだよ(自宅の住所を書いた紙を示しながら)」
と説明しました。
ショートステイ先では、みんな色々してくれたでしょう?食事とかお風呂とか。
すると父はショートステイ先のことを思い出したらしく、言いました。
「みんな色々世話を焼いてくれただけど、俺は世話を焼きたくさせるのかなあ」
「お父さんが、ニコニコしておだやかだから、みんなお父さんにやさしくしたくなるんだよ」
わたしが言うと、
「あんたは何でも知ってるねえ。神の子だよ」
と父に言われました。
わたしが神の子なら、わたしの親である父が神ということになるので、
「俺は神だ!」
と言っていることになりますね。
(ちがう)
