夜の散歩を堪能して、寝床に入った父。

しかし、1時間ほどして再び、

「寝苦しいからちょっと散歩してくる」

と父が起き出しました。

 

またついていくか、と覚悟したところ、

「もう遅いかな?」

と言う父。

 

そうだねえ。もう10時半だからねえ。

 

「10時半か。遅いねえ」

と父が言いました。

 

ベランダに出ればいいんじゃない?

と提案すると、父は

「真っ暗で怖いなあ」

と言いながらベランダに出ました。

わたしも一緒にベランダに出ました。

 

そこでしばらく、父をうちわであおいだり「風が涼しいね」なんて言っていたら、

「おしっこに行きたくなってきた。おしっこしたら寝れそうだ」

と、父はトイレに向かいました。

 

その後は、何度かトイレに起きた様子はありますが、ちゃんと寝てくれました。

めでたし、めでたし。