昨日の朝、着替えようとした父がやたらとお名前ラベルを気にしていました。
パンツを別室にいるわたしのところに持ってきてお名前ラベルを指し示し「これはあんたがつけたの?」と聞いてきました。
「そうだよ。わたしがつけたよ」
と答えると、父は
「へえ!えらいねえ」
と言うのでした。
それから3回も4回も、ステテコや丸首シャツを持ってきては同じことを聞きます。
わたしも何度も同じ答えをしていたのですが、最後にふと思いついて、
「お父さんが(ショートステイ先)に泊まりに行くからつけたんだよ。お洗濯してもらえるから、他の人と服を間違えないように」
と、説明をつけくわえました。
すると父は、
「そうか。ありがとうよ」
と言って、それから聞いてこなくなりました。
父の質問は、これをつけたのは「誰か」を問うものだけど、父が本当に知りたかったのは「なぜ」だったのかな。それで繰り返し聞いてきたのかも。
本人が本当に知りたいことを質問しているとは限らない。それは認知症の人に限ったことじゃないと思うんですよね。