父をショートステイに送り出すことになりました。
服に名前をつけた。
持ち物も用意した。
さて、一番の難関がやってきました。
「父にショートステイに行くことを説明する」
説明にあたり用意したものは、こちら。
- 卓上カレンダー
- ショートステイ先からもらったパンフレット
- 介護保険のパンフレット
卓上カレンダーに「父、◯◯(ショートステイ先)に滞在」と記入して滞在期間にピンクのマーカーを引きました。
それを見た父は「これは何?」と聞きます。
「お父さんが、ここに行くの」
驚き、聞いてないと言う父。
うん、今、初めて言ったからね。
前からショートステイというものがあるから、利用してみない?と何度も声掛けはしてきました。
父は乗り気でしたが、もう忘れてるんですよね。
今回もショートステイに行くと説明しても、一度や二度の説明では忘れてしまうので、繰り返し繰り返し説明しました。
まとめた荷物を見た父が、
「あの大きい荷物は何だ?」
と問う時も、
「お父さんが◯◯(ショートステイ先)に行くから、その荷物だよ」
と答えると、その度に驚くんです。忘れるから。
しかし、驚きの度合いが徐々に小さくなっていくので、表面的には忘れてしまっても潜在意識に浸透しているのかなと思います。
パンフレットを繰り返し見せていると、外観の写真に馴染みが出てきたらしく「俺はここに行ったことがあるな」と言い出しました。
父に持たせる荷物の中に、入院中の母との面会や、Zoom面会した時の様子などを記したノートがあります。
このノートに、父がショートステイに行くことも書きました。そうすると、理解しやすくなったようです。
ちょっと心配になったのが、最終的に
「俺は入院するんだ」
と言い出してしまったこと。
「行くのは病院じゃないよ」
と言ったのですが、一人で長期に滞在することが入院を連想させてしまったのかもしれません。
ショートステイ先は個室だし、写真で見る限り病院っぽさはないから、入院のイメージは消し去ってくれるといいのですが。



