わたしはかつて仕事で健康保険の手続きなどをしていました。

他のお仕事をされている方はあまり馴染みがないかも、と思ったので、入院に関わる健康保険の手続きについて簡単にご紹介します。

(実際に利用する場合は、勤務先のご担当者や健保組合にお問い合わせください)

 

 高額療養費について

入院する場合、医療費は間違いなく高額になりますよね。

自己負担限度額を超えた分は、後から高額療養費として戻ってきます。(自己負担限度額は人によって異なります。ざっくり言うと月収によって変わります)

 

高額療養費が戻ってくるのは、だいたい4ヶ月後です。

 

会社勤めの人の場合は、健保組合から会社に入金されて、会社から本人の口座に振り込まれます。

給与と一緒に振り込むところが多かったですが、給与とは別に早く振り込む会社もありました。

 

 

 限度額適用認定証について

後で戻ってくるとは言え、高額な入院費用を一度に出すのは厳しい、ということもありますよね。

 

「限度額適用認定証」を会計時に提示すれば、窓口での支払いが自己負担限度額までとなります。

 

入院時に「こういう制度がありますよ、限度額適用認定証の手続きをした方がいいですよ」と教えてくれる親切な病院もありますが、教えてくれないところも多いです。

 

入院することになったら、限度額適用認定証を申請しましょう。

会社にお勤めの方なら、会社の総務、人事などに問い合わせれば手続きを進めてくれます。

 

発行まで一週間程度はかかるので、入院したらすぐ申請しましょう。退院間際にあわてて申請しても、間に合わないかもしれません。

 

「最近はクレジットカードを使える病院も多いから、限度額適用認定証を発行しないでカードで払うのも一つの選択です。カードで支払えば実際の引き落としまでタイムラグがあるので、手持ちの現金が減る期間が短くて済む。カードにポイントつくし」って健保組合の人が講習会で言ってたことあります。

 
つまり、限度額適用認定証は、必ず発行しなくてはいけないものではないです。
 
 
国民健康保険、後期高齢者医療保険に加入してる場合は、役所に問い合わせましょう。

 

 

さて、わたしの母は後期高齢者です。

母が入院するにあたり、限度額適用認定証を発行してもらった方がよいのではないかと考え、市役所に行きました。

 

すると、母の場合は発行の対象外だと言われました。

 

後期高齢者である母の場合、限度額適用認定証の対象となるのは非課税世帯のみだそうです。

知らなかった。

実家は課税世帯なので対象外でした。

 

後期高齢者で1割負担なので、それほど痛手ではありません。

これが3割だったら、やっぱり限度額適用認定証は必要だなと思いました。