ごきげんよう。全湾です。
最近はゲームから離れて、他のガジェットを購入することが多くなりました。
他の諸先輩ブロガー様に習い、ガジェットのことも書いていこうかなと思っております。

さて、そんな中に最近イメージアップが甚だしいマジカル上海さんが新しいメディアプレイヤーを開発されたようです。

既に解禁された様なので、独自の考察を行ってみたいと思います。

連日、違法なマジコンは取り扱っていないと公言しているマジカル上海さん。
メールマガジンにも嫌がらせを受けている、wikiに書かれたとの記載があり、迷惑を被っている様です。

そんな中でリリースされる「マジカルフラッシュi」も相当な自信があるようで、特設サイトまで作成しております。

違法ではないと公言している以上、メディアプレイヤーとしての能力が高いと見てもいいと思います。

高画質YoutubeのFLV h.234に対応していたり、MPEG2-TSファイルの再生などに対応していたりするかもしれません。

NintendoDSiはデフォルトで音楽再生が可能ですが(m4a,mp4,3gpのフォーマットに対応)、そのままでは動画は見ることが出来ません。

ですので、必然的に動画を観ることができるオプションが必要なのですが、DSVisionは動画を変換して観ることはできません。少なくとも、私の知る範囲はですが。

現行で販売されているNintendoDS用メディアプレイヤー「M3さくら」はDSiには対応しておりません。改造ファームで起動したという情報もありますが、最新ファームでは動かない様です。

送考えると、NintendoDSiにメディアプレイヤーは必要なのではないか、と考えてしまいます。

しかし、問題になってくるのが下記です。

不正競争防止法に触れないのか

周知の事実ですが、2009年2月27日に東京地裁が判決を下し、マジコンは不正競争防止法の対象となりました。

判決が下るまでは、ゲームの私的複製はメーカーが抑止する権利はありませんでした。

しかし、不正競争防止法の判決が出た時点で、技術的制限手段を解除する「マジコン」は本来起動しないはずのデータが起動できると言う事で違法となりました。

つまり、技術的に制限手段を解除し、本来起動しないファイルを起動させる事ができるものは不正競争防止法違反となる訳です。

それに従い、HomeBrewの起動も認められないことになります。



※修正

任天堂他数十社は不正競争防止法に基づき、輸入・販売行為の差止を求めていました。
そして地裁が不正競争防止法、技術的制限手段に対する不正競争行為による判決を下しました。

しかし、マジコンが今後ともこの対象に当てはまるわけではなく、あくまで再度提訴をされる可能性が高いものとして名を連ねた、という見方が正しい様です。

上記訴訟はDSのマジコンに対し行われたもので、DSiのマジコンは含まれていません。
(訴訟中にDSiが発売されたので、当時はまだDSi用マジコンが存在しませんでした)

現在のDSiマジコンは市販のデータを改変しプロテクトを抜けている為に、DSのマジコンよりも著作権法及び不正競争防止法で提訴される可能性が高いものと思われます。

(追記 6月6日)

更にDSiのメディアプレイヤー(マジコン)は起動時に、製品版のデータをダミーとして組み込み起動をしている物が殆どなので、更に問題が生じます。

ですので、メディアプレイヤーとして販売をする場合、2つの大きな壁があります。


→起動時に技術的制限手段を解除せずに起動ができるか

→NintendoDSのケースには意匠権が存在する、それに対処しているか


これまで大きな壁を乗り越え、ショップとしての魅力を取り戻したマジカル上海さんが、マジコンを完全否定しつつ販売に踏み切ると言う事は、私の様な陳腐な考えを凌駕するアイデアを持っていると考えられます。

そして本日、期待のマジカルフラッシュiの開発画面が公開されました。



消費者の”眼”-mj0


消費者の”眼”-mj1

(C)マジカルフラッシュ公式サイト http://81nyan.web.fc2.com/


あくまでこれは開発中の画面なので、これから最終調整が入ると思われます。

ファームのテストとして、DSTTiを使用していることが伺えますが、実際は独自のメニューや独自のチップにて製造されるはずです。

あくまでこれは壁紙のテストと考えられるでしょう。

そうでないと、下画面の[NDS]Bokujou_monogatari_ki...や[NDS]From_The_Abyss[JAP][...の説明がつきません。

これらはゲームのROMですし、この形式は自炊したにしては不自然のように見え、まるでどこかのサイトから落としてきた物の様に思えます。しかし、それはきっと偶然の一致かでしょうし、製品版ではゲームのROMは動かないと考えるべきでしょう。

マジカルフラッシュiは予想を遥かに超える商品になるかと予想いたします。

間違えてもDSTTiのラベル張替え版などでは無いといえるでしょう。

DealextremeにてDSTTiが販売価格$10.98となっています。
本日のレートで1061.87円($1 = 96.71)ですので、仕切値を考えると相当な安価と予想できます。

マジカルフラッシュiの販売価格は4,980円ですので、かならず何か創意工夫がなされているはずです。

違法なマジコンは取り扱わないマジカル上海さんだからこそ、大きな期待を持つことができます。
今後とも楽しみな商品です。